表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/11

父の言葉

新校舎の火事で生徒達全員は旧校舎での授業になっていた。昨日の火事を思う者、旧校舎での授業に不満を持ってる者など、まちまちな反応をしている。そんな中、大輔と愛のクラスは自然と空席になっている2つの席を見ていた。普段はおとなしい大輔があの様な行動をした事に対する驚きとその大輔の後ろを必死に追い掛ける愛。2人は何処か自分達との違いを表現出来ず、理解が出来なかった。だが、大輔と愛の2人が駆け付けた事によって3年生全員無事だった。クラスのみんなが2人の無事を祈っていた。


帰ってから爆睡していた。愛は病院からの連絡で着替えて大輔の居る病室に入って行った。大輔の横には大輔のご両親の方も居た。愛の大輔へと向けている表情を病室に居る全員が見ていた。「弦田君!」「逢沢さん。お怪我はありませんか?」大輔の愛への第一声が愛を心配する言葉だった。「私は大丈夫よ。少し切り傷は有るけど直ぐに直る。弦田君は?大丈夫??」「はい、右腕は骨折ですが他は特に問題はありません。」その横で先生は大きく溜息をしていた「身体中の傷で痛みも有るだろう、それにもう少しで一酸化炭素中毒で危ない所だったんだぞ。」「すいません」大輔はペコっと頭を下げていた。


大輔と愛は病院の緑の広場のベンチに座ってた。愛はまじまじと大輔の顔を見ていた。左の頬には大きな絆創膏が貼られているし額も包帯が巻かれていた。「逢沢さん学校は?」大輔は隣の愛の方を見て言った「学校から今日はゆっくりしてなさいだって。」「そうですか。」「3年生は全員無事よ。安心して。」大輔は愛の方を見ていた瞳が大きくなっていた。「なに??私の顔変??あまり化粧してないしそんな暇なかったの。直ぐに駆け付けたから。」愛は自分の顔を隠すようにして大輔に話していた「いえ、病室で寝てる時にも逢沢さんの言葉が聞こえたような気がして、3年生は無事だったって教えてくれて。」「うん、弦田君に話したよ。」「ベットで真っ暗な中にいる感じで不安だったけど逢沢さんの言葉で戻ってこれた感じで、ありがとうございます。」大輔は頭を下げていた。「なんであんな無茶をしたの?私には理解出来ないよ」2人の間を気持ち良い風が通り過ぎて行った。「死んじゃう所だったんだよ。弦田君が死んじゃう所だったんだよ!」愛の瞳には涙が溢れていた。大輔は綺麗な空の方を見上げ「小さい頃、なんでか覚えてるんです。父に『お前は強い子だから、困ってる人を助けるんだぞ』ってだからあの時は自然と体が動いてました。」「お父さんって病室にいた方?」大輔は愛の方を見て「あのご夫婦に迎えられて、自分は養子になります。父と母と姉はもう亡くなってるので、ずっと施設で育てられました。」愛は何も言えずに大輔の方を見ていた。胸の高鳴りがより一層高くなっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ