死亡者ゼロ
「あれだけの火事でコレだけで済んだのは奇跡だね。」愛の前で病院の先生が驚いた顔で愛を見ていた。「ハイ」愛は笑顔と右腕を上に上げて先生に言っていた。「良かった良かった。」先生がそう言うと愛は「弦田君は??一緒に帰っても良いですか??」先生に向かい愛はそう言っていた。「彼は入院だよ。骨折に煙の吸い過ぎで容態も悪化してるし火傷も他の生徒よりも酷すぎる」「そんな・・・・じゃあ病室に行って良いですか??」先生は看護師と顔を見合わせて、看護師が愛に「こちらです。案内しますね。」愛は看護師の後ろを病院の廊下を歩いていまた。
火災場所で消防士の方々が現場検証をしていた。その横に警察官もいる。4階の火元が激しい場所で何人かの消防士が周りを見て固唾を飲んでいた。「この火災で死亡者ゼロ??」「運が良かったのか??」「火災に奇跡なんかない。事実しか現場には無い。」周りの消防士の上司の葛西実が周りがそう言うと現場に布の燃え残りがあった。葛西は手に取り「なんだ?コレは。」よく見ると布の前残りが多数落ちていた。「コレを調べてくれ。」葛西は鑑識に指差していた。葛西は周りを見渡していたが、部下が言ってる事があながち間違いじゃ無い。この火災で死亡者ゼロなにが信じられない程の酷い現場であった。
「こちらです。」看護師が頭を下げ愛に病室の場所を教えていた。愛はペコっと頭を下げて、病室に入ると左腕は固定され、口には酸素マスクを付けられてる大輔がいた。身体中には包帯が見えている。愛はゆっくりと大輔のベットの横に座り右手を握っていた。「なんでこんなムチャするのよ。」愛の瞳に涙が流れていた。「死んじゃうところだったんだから。」愛がそう言うと大輔の右手に反応があった。「弦田君??大丈夫??」声は聞こえないが愛の両手には大輔の手の感触があった。「3年生はみんな大丈夫だから、私も大丈夫だよ。」愛は必死に大輔に話していた。大輔は愛の両手がギュッと握り、また眠りに付いた。愛は反応が無い大輔の右手をずっと握っていた。




