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鬼気迫る3

香住沙苗が大輔の前を走ってると、上の方から炎を纏ったコンクリートが落ちてきた。沙苗の上にコンクリートが落ちてきて、沙苗はその場でしゃがんで頭を押さえていた。だがコンクリートは沙苗の上に落ちてこなかった。沙苗が上を見るとそこには大輔が左腕を上に置きコンクリートを防いでいた。「早く行って!!」沙苗は少し動き大輔の方を見ていた。大輔はコンクリートを横に避けて左腕腕を押さえていた。「大丈夫??」「ハイ!!早く降りましょう!」愛とは少し距離が出来ていた。すると沙苗が「足捻っちゃったみたい、歩けない。」沙苗は今の動きの中で足を挫いてしまい歩く事も難しいと言う事だった。大輔は振り返り炎が迫ってきてるのに気付いていた。一刻も早くこの場から離れないと致命的な危険が迫っていた。「自分の背中に乗って!!早く!!」大輔は沙苗の前に座り背中に乗る様に促していた。左腕は力なくぶらぶら揺れているが、再度「早くして!!」と言う大輔の声に促されて沙苗は大輔の背中に乗っていた。


愛を先頭に5人の高校3年生が1階の出口から外に出ていた。周りにいた生徒達が凄い歓声が上がっていた。だが愛を入れて6人みんなの顔に安堵感は無かった。大輔と生徒会長がまだ出てきてない。愛はクラスのみんなからの歓声など聞こえもせず、出口に目をやっていた。まったく出てくる景色が見えなかった。あの炎の中で大輔と生徒会長が危機に陥ってるのは想像出来た。愛達が出てこれたのも奇跡の様なものだ、愛は出口を見つめて口を押さえ涙が流れていた。「弦田君!!」愛は出口に向かい大きな声でそう呼びかけると、中から炎が迫る中、生徒会長を背負い大輔が出口に走っていた。その姿は左腕がぶらぶら揺れていて、生徒会長を背もたれに置き必死に走ってる姿が愛の目に映っていた。大輔と生徒会長が出口を出た時、2人の背後から大きな爆発音が聞こえていた。大輔は生徒会長の香住沙苗を降ろし愛の前まで来た。愛はゆっくりと大輔の肩に手を回し抱き付いていた。大輔は動く右腕で愛の頭をポンポンと優しく撫でて「遅くなってゴメンね」と愛の方を見てそう言った。



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