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生きてる不思議
愛は教室で落ちつかない姿で椅子に座っていた。「どうしたの?」勅使河原優実は愛の前に来て言った。「弦田君が今日から学校来るって言ったのにまだ来ないのよ!」「あのね、愛が怒ってもしょうがないでしょ。弦田君も弦田君の用が有るんだし、そんな束縛しないの。」「してないわよ、束縛なんか。心配なの弦田君が。」「まぁ確かに、あんな事出来る事は好きなら心配になるよね。」愛の顔が真っ赤になっていた。
大輔はゆっくりと教室の方に向かっていた。体調はまあまあ良くなったが、身体中の痛みは有りゆっくりと教室に向かっていた。すると目の前に生徒会長の香住沙苗が立っていた。「ちょっとお話出来ないかな?」沙苗の後を追って、大輔と沙苗は生徒会室へと入って行った。生徒会室に入ると沙苗は大輔に「ありがとう。あなたが居なかったら、私もあの場に居たみんなも無事じゃすまなかったと思う。」傷だらけの大輔に沙苗の心の籠もった言葉は嬉しくもあった。「なぜあの場に君が居たのかは分からないけど、君のおかげで今も生活出来てる。」「香住さんやみんなの声が聞こえたから、あの場に行っただけです。みんなに怪我無く無事なら良かったです。」大輔は笑顔で沙苗に言った。傷だらけの大輔の言葉に沙苗は息を飲んでいた。




