表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ

日本の春風は憂鬱の香りがする。


俺がメキシコへ旅立つ前よりも、深くて重い、鼠色の香りがこの国には漂っていた。


2ヶ月前、俺はこの世界で全てを失い、思いがけず「制御不能」な力を手に入れた。誰にも言えない特別な使命を帯びて。


まだ肌寒い朝の屋上から見える景色は、俺の心を映すかのように暗く静かだった。夜明けにはまだ早い俺の行く末を嘲笑うかのように、どこかでカラスが寂しげに鳴いている。


これから始まるんだ。制御不能な青春が、今日、この場所で。


「Tranquillo,Japoneses.(焦るなよ、日本人。)」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ