イベント⑤:「『終わった話』のはずだ」
【展開フェイズ/イベント⑤:クエリーイベント②】
メインキャラクター:セイバーアリス
GM:アキラことセイバーアリスが、トランプたちとは別方向からバスに接近し、宿敵(と思われる)ロードウォリアと会話するクエリーイベントです。
GM:このあとはチャレンジ判定のシーンになるので、最終的には3人が合流してくれるとスムーズかな!
アキラ:つまり追跡して変身するシーンだな。
GM:そうですね。先回りして地獄兵団の前に立ち塞がってもいいし、併走する形で追いかけてきてもいいです。
アキラ:任せろ。今回の俺は操縦技能を上げている。
アキラ:というわけで、始めようか。
GM:どうぞ!
GM:――幼稚園バスは、周囲を地獄兵団のマシンに取り囲まれながら、猛スピードで走る。
ポリッシュ:「アキラ、僕の予測だと彼らのジャックしたバスは1分後にこの下の道を通るよ。その時がチャンスだ」
アキラ:ポケットの中からお気楽にポリッシュが語りかける。
GM:高架橋か。かっちょいい。
アキラ:「いや…ハァ…ハァ…もうちょっと余裕持って…くれ…ハァ…ここまで全速で飛ばして…きたんだ…から…」
トランプ:チャリで来た。
アキラ:肩で息をしながら跨っているMTBにもたれかかる。
ポリッシュ:「そんな余裕は無いよ。ほらほら、あと40秒」
GM:ポリッシュの無情なカウントダウン。
GM:そして、そのカウント通りに姿を現すバス。
アキラ:「スゥー…ハァー…少し落ち着いてきた…」 とはいえ彼も超人種、生身でも多少は魔力で身体操作は可能だ。
ポリッシュ:「よし、いいかい?」 確認の言葉とともに振り返る。
アキラ:「…あぁ。ポリッシュ!」
ポリッシュ:「OK、いくよ!」
ポケットから飛び出したぬいぐるみが大きくなり、背中の縫い目が解け剣の柄が現れる。
「──抜刀」
合言葉とともに剣を引き抜くと、ぬいぐるみから蒸気が噴き出し渦を巻く。
内からの光が渦を切り裂くと、輝く少女の肢体が現れる。
手…脚…腰、胸元と光が弾けるとともに、衣装が身につけられてゆく。
そしてぬいぐるみを抱え、最後に現れた帽子の位置を片手で直し、眼前に浮かぶ剣を摂りくるりと一回転、蒸気が吹き散らされる。
「鋼の妖精 セイバーアリス!あなたの罪を一刀両断!」
前へと剣を突きつけ、ウィンク。
※なおここまで全てオート。
アリス:「…ほんとこれ…何とかならない?いいじゃんこういうの無くても」
ポリッシュ:「それをすてるなんてとんでもない」
市民a:とんでもない。
アリス:「…そう。まぁこの件はまた後で…今はバスを!」
GM:変身は0.05秒にすぎないだろうから、バスは君にとって絶好の位置にきているぞ。
※変身は0.05秒にすぎない
セイバーアリスが抜刀するタイムはわずか0.05秒にすぎない。ではもう一度抜刀プロセスを見てみよう。
GM:飛び乗るでも、立ち塞がるでもお好きなように!
ポリッシュ:「そうだね。魔力供給安定。戦闘出力いけるよ」
アリス:「よしっ…あれ?」
ポリッシュ:「どうしたんだい?アリス。…あぁ何か毛色の違うのが混じってるね。追跡してる?ヒーローかな?」
パープル:←毛色が違うのその1
トランプ:バスとそれを取り囲む地獄兵団の後ろには真っ赤なスポーツカーがあった。
アリス:「ポリッシュ、予定変更。できるだけ足止めをして追跡してるヒーローに合流しよう。その方が確実だよ」
ポリッシュ:「そうだね。アリスも合理的な答えを出してくれて、僕は嬉しいよ」
GM:GMも嬉しいです。
ポリッシュ:「少ないリスクで確かなリターン。それが一番だよ」
アリス:「いや…そこまで割り切っては無いけど…ともかく、行くよ!」
アリス:高所から飛び降り、次々と召喚した剣を、バスを取り巻くマシンへと投射する。
アリス:「ここから先は通さない!」
ポリッシュ:「アリスー。時間稼ぎだけでいいんだよ。あんまり張り切らなくていいからね」
アリス:「…ここから先はそれほど通さない!」
アリス:そんな感じで地獄兵団の足止めに入りました。
地獄兵団A:「ぎゃあ!なんじゃこりゃぁ!?」
地獄兵団B:「親方!空から女の子…がぶんなげた剣が!」
GM:阿鼻叫喚と化す地獄兵団の隊列。
GM:しかし、
ロードウォリア:「狼狽えるんじゃねぇッ!!」
地獄兵団:「ろ…………」「「「ローードッ!!!」」」
GM:その一喝で、すぐさま態勢を立て直す。
アリス:「っ…やっぱり出てきたね…ロードウォリア!」
ロードウォリア:他のマシンと共にバスを先に行かせるよう指示しつつ、自分は数台のマシンとともに留まる。
ロードウォリア:「また会ったなセイバーアリス。どうだ、今度こそ…」
ロードウォリア:「俺の名前を言ってみろォ!」
GM:※GM注釈:だから知りません。
アリス:「え…あれ?(ロードウォリア…は名前じゃないのかな?え、中の人?知らないって)」
ロードウォリア:「……」
ロードウォリア:「あ、そっか。知ってるのは“俺の名前”じゃねえか」
ロードウォリア:「ククク…たしかに俺の名前は知らねえだろう。だが、コイツはどうかな?」 そう言ってウォリアは、
ポリッシュ:だがコイツが許すかな。
ロードウォリア:自分がまたがっている、バイクをコツコツと叩く。
アリス:「…バイク?」
ポリッシュ:「ハッ…この反応、まさか」
バイク:「俺だよ、おれおれ」
ポリッシュ:「おまえだったのか」
ヒジョーキン!
かつてクロックワーカーとして、アリスと刃を交えたことのあるスチームガーデンの反乱分子だ!非常勤戦士らしく、ふらっと現れては長い間登場しなかったりした、節目にしか現れない準レギュラーキャラクターだったぞ!
トランプ:非常勤なのか非情金なのか
GM:不思議の国のアリスにひっかけた名前にしたかったけど、思いつかなかったから
GM:非情+蒸気+非常勤で、プリキュアの敵っぽい名前にシフトチェンジした。
アリス:「あれって…あのクロックワーカーは確かに5年前、倒したはずじゃ…!」
バイク⇒ヒジョーキン:「俺たちゃ、機械だぜ? 直せばまた動くのさ」
アリス:「確かにコアを破壊したはずだったのに…」
ポリッシュ:「どうやらまんまと騙されたみたいだね。でも折角生き延びたのになんで今さらまた出てきたんだい?擬態したまま平和に暮らしてればよかったじゃないか」
ヒジョーキン:「おいおい王子。この世界のどこに平和な場所があるってんだ?」
ヒジョーキン:「こんなヤベー世界に置き去りにされたこっちも、生きるのに必死でね。おたくのスタイルを参考にさせてもらったのさ」
ロードウォリア:「人間の使うツールに擬態して、相棒を持つ、っていうスタイルをな」
トランプ:ロードウォリアは人間でいいのだろうか…。
GM:ロードウォリアは地獄兵団の者です。ヒジョーキンの頭脳を得たため賢くなってしまい、おそらく普通の地獄兵団なら考えられないバスジャックなんてことに手を染めているんですね。こわいですね。
アリス:賢くなった結果がバスジャックなんだ…。
ポリッシュ:「スタイルって…まさか、そこのヒャッハーを代行者にしたのかい?え、悪趣味すぎない?ないわー」
アリス:「しっ、やめなさい…」
ポリッシュ:「とはいえそうか、地獄兵団は異世界の侵略者だったね。それならこの世界の人間とは魔力伝導率が違うかもしれない。ふむ、興味深いね」
ヒジョーキン:「俺にいわせりゃ、嫌がってる相手にブレイドフェアリーを無理強いするのも悪趣味だけどねぇ」
ヒジョーキン:「なあ、セイバーアリス」 お待たせしましたクエリーです。
「お前にとって、スチームガーデンは『終わった話』のはずだ。どうせ今だって、王子にうまくノせられてやってるだけだろう」
「ここで“降りる”っていうなら、昔のよしみで、今後は見逃してやってもいいケド…?」
GM:ヒジョーキンはつまり、本来なら関係のない異世界の事情にここまでつきあう義理はないだろうと言っている。
ポリッシュ:「心外だなぁ。アリスはちゃんと喜んで受け入れたよ?ほら、ちゃんと契約した時の録音データも残ってるよ?再生しよっか?」
アリス:「ポリッシュ、黙ってて」
アリス:「…確かに5年前、わたし達の戦いは終わったよ。クロックワーカーを倒して、あなた達の侵略を阻止した」
アリス:「そこでわたしの役目も終わったんだよ」
ヒジョーキン:「そうそう。そっちこそあとは平和に暮らしてりゃ…」
アリス:「…でもね」
ポリッシュ:「アリス…?」
ヒジョーキン:む。言葉に反応して黙る。
「『終わった話』じゃない。『関係ない世界の話』でもない。今ここに、涙する人が居る。助けを求めてる人が居る」
「今、この世界で!」
「だから…ここで、『わたしの世界』で、これ以上好き勝手しようっていうなら…」
「わたしはもう一度、鋼の妖精として剣を執る!」
ヒジョーキン:「……!」
GM:君の闘志に、ヒジョーキンは一瞬怯みを見せる。かつて倒された記憶がよみがえったのだろうか。
ポリッシュ:「よく言った。それでこそキミだ。それでこそセイバーアリスだ」
アリス:「まったく…調子いいなぁ」
ヒジョーキン:「……ハッ、そうかよ。それなら」
ロードウォリア:「轢き殺して、お前の大好きな“世界”の染みにしてやらァ!」
GM:といってウィリーしてセイバーアリスに車輪を振り下ろすから、スポーツカーがカバーに入ってくれるといいと思うよ!
トランプ:じゃあそれで。
トランプ:ロードウォリアを轢こうかとかいろいろ考えたがさしもの私も愛車がスクラップになるのは避けたい
ポリッシュ:「ヒューッ!完璧なタイミングだね。見なよあの車体を。まるでハガネみたいだね。こいつはやるかもしれないよ」
トランプ:せっかくだからジャスティス・パープルにかっこいいことを言ってもらいながら盾になろう。
パープル:また無茶振りをしよる!
トランプ:技名を叫びながらロードウォリアに攻撃するとかでいいのだよ。
アリス:技名を叫びながら殴るヒーロー。
パープル:「女の子をミンチにするなんて、趣味が悪いぜ……覆面野郎!」 割り込むようにスポーツカーが攻撃を遮り、
トランプ:車から飛びだしたジャスティス・パープルがロードウォリアとヒジョーキンに躍りかかる。
ロードウォリア:「あァン!?」
パープル:「ジャスティス・パンチ!」 音速を超えたパンチがウィリーしたバイクのタイヤをかちあげる!!
ロードウォリア:「うおっ!?なんだこいつ!?」
ヒジョーキン:「チッ!いったんさがるぞ!」
パープル:「うお、喋りやがる!?」
ポリッシュ:「まぁ飛べるから早々轢かれたりはしないんだけどね。あ、でも助かるよ。でもそのバイク、普通のバイクじゃないから気をつけるんだよ?」
マスク・ド・トランプ:「乗りたまえ、セイバーアリス。飛行には魔力を使うのだろう?」 スポーツカーのドアを開けて招く。
パープル:他の地獄兵団バイクを蹴り潰しながら、再び跳躍する。
アリス:「あ、はい。助かります!」
地獄兵団:「グロオオオリアァス!」ちゅどーん。
ポリッシュ:「そうだね。エコは大事だよエコは。魔力だって有限の資源だからね」
ポリッシュ:「2年前なんてちょっと事故で魔力炉が1基メルトダウンしてね。節電ならぬ節魔規制とかあったからね」
アリス:「まじで…」
GM:飛び退いたロードウォリアとヒジョーキンは、地獄兵団の残党を集めてフォーメーションを組む。君たちを通さないといった陣形だ。
GM:あとはキミたちの方で「一緒に戦おう!」的なロールをしてくれたら、シーンを終了する所存です。
トランプ:「やれやれ、どうやらバスを追わせたくないようだな」
パープル:「がっちりブロックしてやがる」 バイクからバイクに飛び移りながら悪態をつく、あれ、俺の席なくねぇ?
トランプ:大丈夫だ、セイバーアリスは小柄だからすこし窮屈だが全員乗れる。
パープル:このスポーツカーは2人乗り、じゃなかった!
トランプ:「ジャスティス・パープル、セイバーアリス。これからこの雑兵たちを突破してバスを追う。それでいいかね?」
パープル:高速道路に着地し、2つの脚で駆けながらスポーツカーと並走しよう。
ポリッシュ:残念だなパープル!このスポーツカーは2人乗りなんだ!
ポリッシュ:(あの声で
トランプ:「それと……申し遅れたが、私はマスク・ド・トランプ。お見知りおきを」 セイバーアリスにはまだ名乗ってなかったからな
パープル:「勿論だ。しっかし、復活してたんだな。二代目か?」セイバーアリスの方の座席に、ひょいと転がり込もう
アリス:「勿論、いいよ。あ、わたしも。えっと、知ってるみたいだけど、セイバーアリスです。鋼の妖精のリーダーしてました。少し前に復帰したばっかりです」
トランプ:「ならば、ちょうどいい肩慣らしになるだろう」
ポリッシュ:「代替わりはしてないよ。アリスを超える鋼の妖精はそう簡単に見つからないからね」
トランプ:アクセルを踏み込んで陣形を作っている地獄兵団の群れに車を突っ込ませるぞ。
パープル:「はーっ、こんなにちっこいのに優秀なんだな」
マスク・ド・トランプ:∪・ω・∪ たぶん次は敵陣突破のチャレンジだから……
パープル:ぐっとGがかかって座席に押し付けられる。
アリス:「お手柔らかに…ッ!…お願いします!」 言葉の途中で地獄兵団の攻撃を車外に対空させた剣で弾きながら。
アリス:というわけで
ポリッシュ:行くぞォ!
パープル:E:丸太
――踏み込まれるアクセル。
遂に揃った3人のヒーローが、渦巻く悪意へと飛び込んでいく。
彼らを後押しするのは、正義、決意、そして美。
それぞれの輝きを宿し、立ち向かう時だ!