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こんどはへびが

「いたっ、いたっ」

とさけびました。

かわいそうになったララ姫はいいました。

「もう、あのかえるをたべるなんていわなければ、たたいたりしないわ」

「わかりました。もうぜったいしません」

へびはそういと、そそくさとにげだしました。

たすかったかえるは、ララ姫にいいました。

「ララ姫。ありがとう」

「あっ、いたい」

ララ姫はむちゅうで、へびとたたかっていたので、かまれた足のことをすっかりわすれていたのです。足はまっかにはれあがっています。

どうやらへびのどくが、ララ姫の足にまわってしまったようです。あるけなくなったララ姫は、すわりこんで、うんうんうなっています。

「いたいよ~」

と、そこに通りがかった魔法使いがララ姫のようすをみて、いいました。

「どうやらへびのどくがまわっているようだね。うちのいえに、くれば、どくをけせる紅茶があるよ」

ララ姫は、魔法使いといっしょに魔法使いのいえに、いくことにしました。


「紅茶なのに、ほんとにどくが、けせるの」

「そうさ。紅茶にもいろんなものがあってね、どくをけす紅茶もちゃんとあるんだよ」

そういって、魔法使いは自分のいえへと、ララ姫をつれていきました。

魔法使いのいえにつくと、魔法使いはさっそくどくをけす紅茶をいれてくれました。


つーんとするような、ふしぎなにおいが、いえの中にたちこめました。ララ姫はだされた紅茶を、そっとかぐと目がいたいようなきがしました。ほんとにこれをのんでへいきなの? と、ちょっと考えました。でも魔法使いはいいました。

「さっ、さめないうちにぐいっとのむんだよ。でないと紅茶のききめがなくなっちゃうよ」

それでララ姫はいわれたとおりに、はなをつまみながら、ぐいっとのみました。

するとたちまちのうちに、足のいたみがとまりました。

それからはれあがっていたのが、うそのように、ララ姫はいつものほそい足へともどりました。

「すごーい! 魔法使いさん、ありがとう」

ララ姫はとびはねて、よろこびました。

「なあに、たんにうまい紅茶をごちそうしただけさ」

いわれると、においはともかく、紅茶の味はいちご味でした。

そこでララ姫はお茶会のことを思いだしました。

「ねえねえ、魔法使いさん。こんどお茶会をするんだけど、そのときの紅茶にこの紅茶の葉をつかいたいんだけど、ゆずってもらえませんか」

「ほう! お茶会かい。それなら、この紅茶の葉じゃなくて、もっと、とびきりすてきな紅茶の葉をあげよう」

「とびきりすてきな紅茶の葉ってどんな葉?」

「魔法の紅茶の葉さ。自分にとって大切なことばを呪文としてとなえると、とってもおいしい紅茶になるのさ」

「たいせつなことばって、どんなことば?」

「呪文のことばは、自分で考えないといけないんだよ」

「もし、ちがった呪文をとなえたらどうなるの」

「そしたらこのお茶は、とってもまずい紅茶になるだけさ」

ララ姫はなやみましたが、お客さまにはとびきりおいしいお茶をだしたいと思いました。

それなら、この魔法の紅茶の葉をもらっていこうと思いました。

「わかったわ。それなら、その魔法のお茶の葉をゆずってください」

「呪文をポットにお茶の葉とお湯をいれた時にとなえるんだよ。わすれるんじゃないよ」

魔法使いは、そういいながら、魔法の紅茶の葉をララ姫にわたしました。

こうしてララ姫のお茶会のじゅんびが、ととのいました。


さあ、いよいよお茶会のひらかれる日になりました。

テーブルにはまっしろなテーブルクロスがかけられ、そら色のポットとカップがおいてあります。

まん中には野原でつんできたピンク色のお花が、かびんにかざられています。そしてお客さまのすわる、いすのまえには、あの野いちごと、しろくておおきなまるいパンが、おさらにのせられています。

おてんきも、とてもよく、きもちのいいお茶会になりそうです。

ララ姫は、外にでかけていく時のふだんぎのドレスをきました。そのほうがうごきやすかったからです。

ララ姫はお客さまのために、いすのうえには、きもちのよさそうなクッションをひとつずつおきました。

そのあいだにも、ララ姫はいっしょうけんめい考えていました。なにを考えていたかというと、それはあの呪文です。魔法の紅茶をとびきりおいしい紅茶にするという呪文です。

魔法使いは、自分にとって、たいせつなことばが、呪文になるといっていました。ララ姫にとって、たいせつなことばって、いったいなんでしょう?

ララ姫は、まゆをよせながら、まじめに考えました。そうこうしているうちに、お客さまがきました。


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