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プロローグ
暗い森の中に、月の光が射し込んで幻想的な印象を俺に与えている。その森では今、まさに激闘が繰り広げられていた。
何百匹といる魔物に立ち向かっているのはたったの3人と少ない人数だが、劣勢なのは魔物の方だ。
「ほいほいほーい!」
沙羅さんはどうやってあんな動きをしているんだという超人的な動きで魔物をどんどん殺していく。 魔物は何が起こったのはわからずただ叫ぶだけ。 前にいたやつがいきなり倒れたんだ仕方ないよな。
「この程度なら余裕だな」
「うん、沙羅さんがいれば安心だし」
この状況には似合わない笑いがおこる。戦場で、魔物に挟まれて、笑っていられるのは俺たちくらいかもしれない。なんたって、俺たちは最強のパーティーだから。