日常よ、さようなら(´;ω;`)
こちらで第一章が完結です。
「やっぱりひよりはいつまでも子供! お母さんがいないと何もできないのね」
優しい声、とっても慈愛に満ち溢れた澄んだ声にひよりの意識が
どうもよく思い出せない記憶、あれれ、危ない列車に乗っていたような……気が付いたらふあふあなクッションがグッドジョブのベッドの上に寝かされて……いや、寝かされているというよりは、なんでパンツ以外脱がされた上に亀甲縛りなのですかーっ!?
「えっ、えっと、千秋さんですよね」
「ち・あ・きさんですって……欲情そそる乳が溢れるナイスバディにお母さんの姿を見てパンツの下がボッキング大王してるひよりちゃんのお口で言う言葉は千秋さんではなく、愛しているよ大好きなマミ―、今すぐ僕の童貞を食らい尽くしてーっ!でしょ」
「どれだけ変態なんですかーっ!」
「お母さんの臭いが染み付いたベッドでパンツ一枚の亀甲縛りのままセンズリしたがっている息子に興奮……フフフ」
ひよりの手足は素肌に食い込むほどしっかりと縄で縛られており自力では動けない。
そんなひよりの傍にそっと座る千秋さんが熱い吐息と共に勝ち誇った視線を浮かべる……って言うか何に勝ち誇っているのですかーっ!?
「大変だったのよ……緋影ちゃんから奪い返すの」
視線を合わせるだけで身がすくみそうになるほど肉食獣的なヤバイ何かを宿した目力に身動きが取れないなんてスズメバチの巣を裸で抱き締めるぐらいのハザードレベルだ。
「もう今頃、緋影ちゃん……むふふ」
「そのむふふ! すごーく怖いですよーっ!」
「あら、恐がらなくてもいいの……わ・た・し・は・お・か・あ・さ・んですもの」
母性の象徴からかけ離れまくっている好奇心いっぱいの瞳の千秋さんははぁはぁと荒い息遣いでグイグイとひよりに身体をすり寄せる。
目を白黒させるひよりの耳元で甘く……そして間違いだらけの愛情が溢れた声で
「御帰りなさい……そして、我が家にようこそ」
と囁く。
千秋さんの表情、穏やかからは100万光年ほど離れた微笑みを浮かべながら歪ながらも深い愛情をぶつけようとするが……
「お母様ーっ! とっとと御離れになってください! その誘惑果汁100%のいやらしい笑みを浮かべて、私の可愛い弟のひよりを我がものにすることは私が許しませんことよ!!」
間違いなく死亡フラグがあがっていそうなシチュエーションに現れた救世主? ぽいお姉さんの春菜さん。
そう、これは始まり……ひよりが七条家にて御厄介になる始まりの瞬間だった。
いかがでしたか?
少しでも笑っていただけましたら嬉しいです。
もし、少しでも続きが読みたいなどのお言葉があれば第二章の執筆にとりかかるかもです。
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こちらの作品も読んでいただけましたら嬉しいです。
『暴君すぎる女子モテな姉と真っ暗で腹黒すぎる心配性の妹に悩まされて生きていく僕の日常日記』に長々とお付き合いいただきありがとうございました。