十七話
今回は短く二ページです、それでもよければお楽しみ下さい。
「さてと…港町についた訳だが…」
そう…港町についたのだが問題がある。
「船が嵐のせいで出せないようだね…マスター」
パンドラの言う通りだ…船が嵐のせいで出せないと言うタイミングが悪い時についてしまった。
「さて、どうしようかな…はぁ…」
ため息がでる、まさかそんなことになるとは予想できなかった…自然災害は何処の世界でも脅威なのだと思った…まぁ災害と呼べる物を人一人でできることもこの世界はいるみたいだな、と新たな仲間の旅の途中の話を思い出しながらどうするか悩む。
船か出せないとわかってその日にとった宿で眠りにつくと…真っ白な部屋いや世界に俺はいた…その世界の主であるその人の前のソファに俺は座る。
「どうしたんですか?神さま」
クッキーを食べてる目の前の人に何故に呼んだが質問する、こっちはまだ進展はしてないからだ、呼ばれる理由は俺は思い付かない。
「進展ならあったじゃないです、スタブと言う魔法使いを助けましたよね」
その通り…だがそれだけだ、敵の魔法使いと邪神についての情報は彼から聞いた話以外は何も手に入れていない。
「彼を助けたから私も力になれます」
…どうゆうことですか?と俺は疑問をぶつける。
「彼は努力により神族の魔法を使えるようになってます…そのために呪いの札をつけられて何回も不幸な死をとげてます、けどあたなたが助けたおかげで彼に神と同じ自然を操れる魔法を授けられます…先を急ぎたいのでしょう」
ああ…と返事を返し…ふと、疑問がまた浮かぶ。
「なんで俺を呼んだ?別に呼ぶ必要はないだろう…それとも他に話したいことでもあるんですか?」
察しがよくて助かります…と神さまは紅茶を一度啜り、ティーカップを置きあることを俺に言う。
「新たな転生者が現れました…彼女を助けてほしい」
わかった…とすぐに返事を返す。
「…疑わないのですか?」
まぁ…それが普通の反応だがそんなのは俺には関係ない、目の前に出された紅茶を啜り俺は答える…なぜなら。
「そいつも恵と同じ被害者なんだろ…邪神って俺たちが呼んでる奴の」
なら日本人の俺は助けずにはいられない…と言いまた紅茶を啜る。
「そう…言ってくれて助かりますが、少し問題が」
と言うので俺は恵と同じで犯罪でも犯したか…とすぐに答えない神さまにそう言う。
「……それもあるのですが…彼女は私たちが邪神と呼んでる者に魅了されてます…そんな彼女に貴方が会えば戦闘になるでしょう。それに彼女はまともな精神をしてるようではなく狂ってると言えるでしょう…それを治す物を後で与えます」
なので…気をつけて下さいと言い神さまは紅茶を啜る。
「了解、俺が目が覚めてたらカバンの中にいれてくれ…でどんな奴なんだその邪神に魅了された奴は?」
魅了されたとわかっているならある程度特定は出来てるだろう…と言いつつ紅茶を啜る。
「そうですね…彼女名は今はケメ・ライトと名乗ってるようです、居場所は勇者一行の近くにいるので先ずは合流してから会うことをすすめます」
まぁ…俺も面倒は嫌いだからそれでいいと言いつつ一つ質問をする。
「そう言うと言うことは俺じゃあ勝てないと言うことか?なら態様が変わるだが」
そうですね…と少し間を置き神さまはこう答えた。
「勝てるでと思いますが…貴方たちの誰かがどこか必ず怪我をするでしょう」
そうかい…と神さまの忠告を最後に聞き
出された紅茶を全て飲み目を閉じる。
「朝か…さてとスタブの所にいこうかな」
とその前にカバンの中を調べよう。
「液体か…無力化してから飲ますしかねーな、これ」
そう思いつついれた筈のない小瓶に入った液体をカバンの中に戻し…今度こそスタブの部屋に行くことにした。
「まぁ…最悪口移しかねぇ…ないな、それは」
と思いながら俺は宿屋の食堂に歩く。