↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

一人百物語 2

中古車2

作者: 犬猫夜行
掲載日:2026/08/09


私が以前いた会社の同僚が中古車を買い、その車で通勤してきた。

「いやぁ、型も古くて乗ってるのが恥ずかしい様な車だけどさ。何せ安かったから。ちょっと乗ったらどこかに乗り捨てちゃおうかと」

と同僚は会社の駐車場で車を見せながら笑った。

そして同僚は私が“見える”人であるのを知っていたので、やはり値段の安さが気にはなるのか

「車に何か憑いてないか?」

と冗談まじりに聞いてきた。

「そんなの買ってからじゃ遅いでしょうが」

とは言ったが、同僚がなおも見てくれと頼むので、私は試しに運転席に座ってみた。

そしてふとバックミラーを見ると……

後部座席に男の姿があった。

眼鏡をかけた、知らない男がぼんやりとした表情で座っていた。

それに後ろを振り向いてみたが、そんな姿はもちろん無かった。

同僚には悪いが、何も言わないでおいた。

同僚はその存在に気付いていなかった様だが、以後駐車場に止めてある車を見ると、車の中には誰もいないはずなのに時々人影が見えたりした。

同僚はそれから数か月程でその車を本当にどこかに“乗り捨てて”来たとかで、後の事はわからない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。