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薔薇と鏡の王国《rewrite》—— “モブ”が書き換える、愛と死と回帰の物語。  作者: 舞見ぽこ
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エルヴィオン王国編

本作『薔薇と鏡の王国』は、架空の王国「エルヴィオン王国」を舞台に展開される異世界ファンタジーです。


本項では、その創世と建国の歴史、信仰、社会構造、王都フェリシアの特徴など、物語世界の核となる要素を紹介します。



(ちょっと固めの話もあるけど、読まなくても本編はぜんぜん楽しめるのでご安心を!

「長いな〜」と思ったら、そのまま [2章へGO!] しちゃってOK!

世界にどっぷり浸かりたい派のあなたは、ぜひこのまま読み進めてみてね!)




■創世と建国の歴史


◇創世伝承:始まりの光フェルアーナ

この世界がまだ“色も声もない混沌”だった時代、

最初に「言葉」と「色彩」をもたらした存在——それが、光の乙女〈フェルアーナ〉(Feruána)である。


彼女は白銀の髪と光の衣を纏った少女の姿で語り継がれ、

その歩んだ大地には命が芽吹き、囁いた言葉からは魔力素(エレメント)があふれ出したという。


フェルアーナは“始まりの光”として崇拝され、

彼女の存在こそがこの世界における「聖なる秩序の原型」とされてきた。

その名はエルヴィオン王国全土に伝わり、

いまも祈りの言葉とともに子守唄に紡がれ、次の世代へと語り継がれ、

〈フェルアーナ〉の名を呼ぶ者には、祝福の夢が訪れるとも言われている。



◇初代王と“血の契約”

後に「エルヴィオン王家」の始祖となる青年は、

かつて滅びかけた部族を率い、荒野を彷徨っていた。


絶望の果て、彼は〈フェルアーナ〉の幻影に導かれ、“光の泉”と呼ばれる地へとたどり着く。

そこで青年はフェルアーナと“血の契約”を交わし、彼女の加護を受けた。


その血筋は特別な魔力素との共鳴を示すようになり、

やがて“王となるべき者”として、自然と民に認められていった。


契約の際にフェルアーナが遺したとされる言葉は、今も王家の紋章に刻まれている:「始まりを忘れるな。言葉は光に、光は民を導く。」


◇建国と王都フェリシアの誕生

青年の子孫が初代国王として即位し、「エルヴィオン王国」が正式に建国された。

王都は血の契約の地に築かれ、〈フェルアーナ〉の祝福を讃えて「フェリシア(Felicia)」と名付けられる。


これは“祝福フェリス”に由来し、「幸いなる場所」を意味している。

王家は今なお、「フェルアーナの加護を受けし者」としてその統治を正当化しており、

即位式や王族の重要儀式では、必ず“創世の乙女”への祈りが捧げられる。


◇王国の変遷と現在

建国から数百年——

エルヴィオン王国は幾度かの内乱や宗教紛争を経験しながらも、王権を強めていった。

そして現在のような王政主義と中央集権体制が確立され、

「神話の加護と魔導技術が共存する王国」として、独自の文明を築いている。


◼ 王都フェリシア

政治・軍事・学術の中心であり、王国の象徴ともいえる大都市。

大理石造りの王宮をはじめ、王立魔導研究所や王都近衛騎士団本部、貴族の邸宅が立ち並ぶ上層区と、

商人・職人・庶民が暮らす下層区とに分かれている。


街の中心を貫く「魔導水路」は、浄水・防火・生活用水をまかなう重要インフラであり、

王国の魔導技師たちによって日々維持されている。

これは、フェルアーナがもたらした“命の流れ”の象徴とも解釈されている。



◼ 社会構造と統治体制

現王:アストリア=デ=フィレント=エルヴィオン三世

冷静沈着で理知的な統治者だが、裏では策略にも長けた王とされる。


体制:王政主義を基盤に形式的な議会制度も存在するが、実質的な権力は王とその側近に集中している。


貴族制と平民の台頭:

伝統的な貴族制は健在だが、近年は軍事・学術・魔導分野において平民出身者の台頭も目立ち始めている。


教育と都市化:王都フェリシアでは近代的な教育制度や公共魔導施設が整備されており、地方との格差が広がりつつある。



◼ 魔導とインフラ

王都では魔導照明、魔導水路、転送陣など、生活インフラの多くが魔導技術に依存している。


魔力素(エレメント)を扱える者=社会的エリートとしての地位が確立しており、魔導士は“知識貴族”と呼ばれることもある。


一方で、地方ではいまだに水汲みや手作業による生活が主流であり、王都との格差と不満が生まれている。


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