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家族そして魔法

レオザ子爵家の屋敷には食堂のような部屋があり、当主の意向でその屋敷に勤めている人も含めて、全員で一緒に食事をすることになっている。


そうこうしているうちに、食堂に着いた。


そこには使用人たち全員とアレスなどが座っており、2つ席が空いていた。

1つは自分の席だと思うが、もう1つの席はなんなのかと疑問に思いながら、席に座ると、アレスがこっそり近づいて、こう耳打ちしてきた。


「スカルド様の妹のメアリ様が魔法の練習をし過ぎて魔力が枯渇して、現在療養しておられます。」


本名レオザ・メアリ。


年齢はスカルドの1つ下である5歳だが、アレス曰く、スカルドよりも受け答えがちゃんとしており、「メアリ様に仕えたかったなぁ」、とも言っていた。


魔法の才能があり、すでに王都のキングスアカデミーの魔法科に6歳になると、行く予定である。


「そうなのか、体調は大丈夫なのか?」


「大丈夫みたいですけど、それくらい自分で見に行って下さいよ〜」


「さて、話は終わったか?スカルド」


「はい終わりました。すみませんグリッドお兄様」


レオザ子爵家の長男であり、次期当主になることが確実だと言ってもいいほど、優秀なスカルドの兄 カーター、本名はレオザ・グリッド、

非常に優秀な成績でキングスアカデミーを卒業し、現在は実家に帰り、当主になる為の経験を積んでいる。


「まぁまぁいいだろうそれより朝食を食べるぞ」


「はい、お父様」

レオザ子爵家の当主カーター

本名はレオザ・カーターで、レオザ子爵家の当主であり、150年前に興されたレオザ子爵家でも、1 2を争うほどの稀代の名君とも言える当主である。


「ねぇあなた、そこの腸詰を1つ分けてくれないかしら」 


「あ、はいわかりました、どうぞ。」


しかし、いくら当主カーターでも妻にはとても弱い


「いえ、オリヴィアお母様、腸詰が欲しいのであれば、私が上げますから」


「おぉ…グリッド、お前は優しいなぁ…」


カーターが感動したかのように言う


「いや、グリッドが分ける必要はないわ、それなら、私は腸詰はいいわ。」


当主カーターの妻であるオリヴィア

本名はグランデ・オリヴィア 王都から見て東側にあるレオザ子爵領の隣にあるグランデ伯爵家から嫁いできており、グランデ伯爵家現在の当主の次女である。


そうしてなんやかんやあったが食事は終わり、今は庭で、アレスの授業を受けていた。


「はい!まず魔法の基本的要素から復習していきましょう、前提として魔法は体内の魔力を利用して使われており、体内の魔力の総量や回復速度は生まれつき、決まりますが、弛まぬ努力によって伸ばすこともできます。


そして魔力には1人1人違った特性があり、水、火、土、風、光そして闇属性があり、人それぞれ持つ属性は異なります。

例えば私は、水と風の2つを持っていて、スカルド様達の属性は、グリッド様は火と風、メアリ様は火、風、土、光の4属性そして、スカルド様は火、風、水の3属性になっています。3人とも当主様から火の属性を受け継いでいますね。


そして魔法の発動には、詠唱は必ず必要というわけではありませんが、普通は詠唱をしなければ、魔法を使えない人もいます。


そして魔法において重要なのは、魔法を使うイメージです。

例えば、そこの木に向かって、葉を靡かせる程度の風をイメージして魔法を発動させると、【旋風】

と、こんな感じで魔法を使うことができます。」


アレスが魔法を発動させると、木に向かってそよ風が吹いた。


「ここまではわかりますよね?スカルド様?」


「あぁこんな感じか?【旋風】」


同じように木が少し風で揺れた。


「はい!そうです!今日は、アカデミーでの試験で必要な、技能の1つである、各属性に対応した攻撃魔法をしていきます。風魔法の場合は風弾ですね。」


「それでは、風の塊をそこの的に当てるイメージで、

【風弾】という感じです。はい!それじゃあやってみてください。」


魔法が発動すると的が弾け飛んだ。


「すごい威力だな…、とりあえずやってみるか、ドラ◯もんの空気砲をイメージして、【風弾】」


的は弾け飛ばなかったが、的を支えていた棒が威力に耐えきれずに、千切れて、的が飛んでいった。


「スカルド様初めてなのにすごいですね…なんか自信が無くなりそうです。」


アレスが意気消沈といった様子で項垂れた。


「いやいやそんなことはないぞ、あの威力は到底真似できない、それより、もっとすごい魔法を教えてくれないか?」


「はい!」


「じゃあまずは、このあたり一帯を吹き飛ばす、

【竜巻】という魔法を見せていき…」


「いやいやダメに決まってるでしょアレスちゃん給金減らすわよ。」


いつからいたのだろうか、オリヴィアお母様がアレスを止めた


「むぅ、わかりました。そろそろお腹も減ってきましたし、お昼にしますか。」

クリームブリュレを作りたかったんですけど、バーナーが無かったので諦めました。

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