5話/鑑定結果
…とりあえず、今回は能力を鑑定するはずだった…
結果から言おう…まさかの能力が無かったのだ
元「何故だぁ…」
〜遡ること数時間〜
俺はシェルに俺の能力が何か見に行く事になったんだ。
まさかだ、鑑定結果が何も無いって事態になったんだ。
これは…まずい、非常にまずい…
この世界はほとんど戦いでレベルが上がる様なものだから無いってことは、戦うのにも不利な状況なんだ…
シェル「珍しいな…今時いねぇぞ、能力ねぇやつなんてよ」
元「マジかよ…、あ、強過ぎて分かんないとかは無いのか?」
シェル「んな事はねぇよ。そもそも、逆にそれなら分かりやすい、能力ってのはある一定の電磁波みたいなのを、出してるんだよ。オーラとか、魔力やら霊力とかがその例だな。逆に言えばお前には全然ねぇんだよ、そういうの。だからそれはねぇよ。」
元「じゃあ魔力とかを増やせば、能力が出てくるかもってことか?」
シェル「無理だな、魔力を1000増やすのでも10年はかかる。そもそも一般の能力の魔力数は100000は軽くあるんだ。そうなれば1000年はかかるぞ。その年にはお前もくたばってんだろ?」
元「うっ…」
なんて言う事実突きつけてるんだよ…鬼畜かこいつ…まぁしょうがないか…
シェル「だが、完全に戦えねぇってわけじゃねえ。」
元「どういう事だ?」
シェル「お前はよ、ここの近くの鉱山の事知ってるか?」
元「もちろん知ってるさ、そこは俺の職場みたいなもんだからな。」
シェル「じゃあ何の鉱石か分かるか?」
元「それは分からんな、俺の元々の世界には、無い物質っぽかったからな。」
シェル「そうか…あれはな、魔石っつうやつなんだよ」
元「宝石型魔力ってみたいなもんか?」
シェル「納得はぇーな。まぁ、そんなところだ、本来あれを取り込んで使うのは死にに行くようなもんだ。だから能力は諦めろ。」
元「じゃあどう言う事なんだよ…」
シェル「ただし、物質に取り込むのならば、話は別だ。剣とか弓とかだな。」
元「でも、俺剣術やら弓とか分かんねぇぞ…そんなもの俺らの世界じゃあ一般的に使わねぇからな…」
シェル「まぁそれは教えるさ。ただ、まぁ、お前が納得するかだな。これでいいのかって。」
元「??。まぁ、いいぜ、助かった何もねえって思ってたからよ…」
シェル「まぁ、とりあえず、鍛冶屋に行ってこい明日はな。今日は休め。じゃあな」
元「あぁ」
俺はそう言うとシェルの家からで、自分の家に戻ろうとしたのだった…
???「…まぁ、いいんじゃねぇのかな、その道もよ」