23話/過去
レン「まぁ、俺が何で都から追い出されたかって話だ」
元「そうだな、そこが一番謎だ」
レン「簡単に言えば上下関係?とりあえず、俺の上が結構ヤバかったんだよ」
元「どんなふうに?」
レン「とりあえず、話を初めから言うな。まず、俺とジンとセンって奴は同期なんだ。まぁ、魔術連盟に入ったのがな。で、俺らはいわば期待の星的なやつで俺は『絶炎』ジンは『極零』そしてセンは『真髄』っていうあだ名みたいなのもつけられるぐらい優秀だったのよ。で、俺の上司はセルって名前のやつで、俺らがいた連盟のグループでは一番強かったのよ。だが、そいつは中々イカれた考えを持っていてな、世界に存在する魂は一定量。だから、無価値なやつは殺すっていう周りから嫌われまくった考えを主流として居たのよ。そしてだな、そのセルはまぁ定期的に、村をいくつか壊滅させるんだよ。俺らじゃ止められねぇから本当に無茶苦茶やりやがったやつなんだ。で、魔術連盟が止めなかった理由は簡単。止める必要が無かったから。あいつら上層部の連中は自分は可愛いが、他のやつはどうでもいい。唯一それを実行したセルは逆に言えば向こうでは英雄的な扱いをしてるんだ。上層部は考えはするが実行はしないからな。で、俺はだんだんそのセルの行動にムカついて、そいつを暗殺しようとするんだ。基本そういうのも許容してるからな。あいつらは。だが、セルは別だ。唯一の実行してる貴重な人材を殺されるのは向こうも痛い。だが、俺は別に構わずそいつを暗殺しようとした。だが、現実は甘くない。そこの都は魔術連盟が手中に収めてるからやろうと思えば都全員で俺を殺すのは余裕。そして実力社会なのでこの都は強い奴が集まっている。一人二人なら問題ないが、数百人となると俺でも勝てない。だから、俺は最後に都を破壊し、道連れにしてやろうと思ったが、無理だった。セルの能力は魂。その気になれば、世界に存在する魂すべて持っていける。そんなレベルの能力を持ってるんだよ。だから俺は、死のうがそいつを殺す事だけに集中した。だが、相手魔術連盟は⬜⬜を使い俺を瀕死状態までにした。その時、俺を止めるためジンがやってくれたが、結果は都が半壊、まだジンは止めた、だが、壊したことは罰だと言うことで街に降格。俺はもちろん容赦無く村に転落それに力も全て抜かれ、何もない状態って訳だ。こんだけだ」
元「ヤバいな…その時センって奴はどうしたんだ?」
レン「まぁ、見てみぬふりだろ。逆にそれで良かった。あいつがセルに思ってる事は同じだ、あいつは立場を守り、いつか、セルを倒してくれると思ってるしな…」
その時の、レンの顔は笑って無かった…
〜
ジン「まさか、時間軸ってあの…」
セン「そうだ、お前にも一応知ってもらわなきゃならない話だ」