2話/遭難に大後悔だが
俺の名は天野元
今俺は、絶賛、大後悔時代と遭難時代を同時に迎えている…
元「どうして…こう…なっ…た…」
俺は多分転生した(と思ってる)、そのくせ、能力、筋力、ステータス確認すら出来ない。
何でだよぉ…
悲しすぎるだろ、こんな事ある?いきなり知らん所飛ばされて、死ねと言うかのように人どころか虫一匹もいない…
元「思いきったら実行はするんじゃ無いもんだな」
何て、言っても解決しないんだよなぁ…
この世界は鬼畜だ、何だ?俺に死ねって言ってるのか?
八つ当たりするにも相手がいない…幸い俺はサバイバル能力があったため生きている…
元「はぁ…ほんとに人いるのか?この世界…」
諦めかけた俺に一つの出来事が起こる。ガサガサって聞こえるな…
元「フッ、残念ながら、俺のサバイバルもここで終わりだな…」
余裕ぶっこいていたが、こういう展開にはたいていあれが起こる。
そう、フラグだ
そこに見えたのは、デカイ昆虫(?)みたいなやつだ。
元「あー…、お呼びじゃ…無いです…」
全速力、走る走る、
元(せめて、動物にしてくれ…あれは…俺は喰えん)
何かトンボみたいなの。めっちゃデカイ…トンボって肉食いたような…
そんなこんなも考える余地が無い
ただ、逃げる、捕まったらDEAD ENDだ。それはやだ、絶対やだ。
ただ、俺はこのままいけばあのテンプレ展開に持って行けるのではと考えだした。そう、味方誕生的なやつだ。だが、残念ながら、この世界はテンプレ展開の悪い所を引き継いでるらしい…
元(まだかよぉ〜…)
起こるはずのないことに期待をしていた俺はある策を思いついた。
とりま、何か投げればいいでしょ作戦、
あいにくここには石が多い。さらに木も多い。この場所なら上手く撒けるんじゃ無いかな…
ものは試しだ、投げる、連続で投げる。
だが向こうも頭がいい。
元(何か避けるんですけど)
ムカつきながら、石を投げ続けると、たまたま、トンボにクリティカルヒットした。
元「よしチャンス到来」
走る、トンボが感知出来なくなるまでひたすら、
元「よっしゃ逃げ切ったぜ…」
ただ、喉はカラカラだ、しかも、腹も減ってる…
ところが何でだろう、天からの慈悲か?
雨が降ってきた。これはもしや、トンボから逃げた報酬とかか?
まぁそんな事はどうでもいい
元「生き返るぅ〜」
喉が干からびてる俺にとっては、この上ないありがたい事だった。
後は、食べる物もあればなぁ…
残念ながら、それは無かったようだ
まぁ、俺は疲れていたのか、気が付いたら眠ってしまっていた…