197話/神域決別Ⅲ
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元「なら、お前の目的は魔術世界の破壊…か?」
ー「そうだな。あれ程見るに耐えられない物はない」
元「何故…」
ー「何故…か。気になるなら見に行けばいい。幸い、何処かの誰かが魔術世界を残したんだからな」
元「見ろって…何を…」
ー「全てだ。この先魔術世界で起こる事。そして、今までに起こった事。この世界が隠したがっている真実全て。」
元「チャンスは?」
ー「あるだろ。バックアップでキレイに引き継ぎしてるし。あ、肉体は死滅してるのだったか」
元「それは…?」
ー「まぁ、こちらが用意しよう。是非とも地獄を見てきてほしいものなのでね。」
元「性格悪…。」
ー「その地獄を残したのはお前だから何とも言えないだろ。」
元「まぁ、分かった。見に行くとも。この世界の全てを」
ー「そうか。まぁ精々死なない事だ。死ねば面倒くさいのでね」
元「それよりも。」
ー「ん?なんだ?」
元「お前は一体何者だ」
ー「とっくに気がついてそうだけどな。まず、魔術世界から前世界に行く事は用意である。ただ、その逆は難しい。終わった世界に入っていた時点で終わっている物なんだ。それは。」
元「それを乗り越えるために、別の肉体。別の精神構造で送り込まれたと」
ー「記憶が同じってだけで、思考も何もかも違うんだけどな」
元「それで、お前はどこにいる」
ー「管理室?まぁ、魂の置き場みたいな。俺の肉体はもう消え去ったからな。まぁ霊みたいなのよ。」
元「軽いな」
ー「俺も区別はしているさ。魔術世界は見るに耐えないが、別にお前の事を死ぬほど恨んでいるわけでもないからな」
元「お前が魔術世界の事が嫌いなのは前世界で⬛⬛について見たからなのか?」
ー「見たぐらいでは嫌いにならないさ、ただ結末が見えてしまった以上救いようがないな。しかも此処まで最悪なんだなって思うと初めから見たくなくなるだろ?」
元「そんなものかね?」
ー「そう。まぁ兎に角だ、内神との神域決別を果たした以上、次の敵は分かるだろ?」
元「外神か」
ー「まぁ、そうだ。其処から先は是非とも見に行けばいい。」
元「……神域決別…か…」
ー「たった一柱の神が考えた神域世界を事如く破壊したお前たちは、とんでもないよ。」
元「なら、俺はそれを見ればいいのか?」
ー「あぁ。次ここに戻ってくるときには、もう少しまともになってから来いよ」
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ここで俺の記憶は終わり
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此処から先は??の話だ
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