188話/空想肯定
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元(このままなら、此処ら一体吹き飛ばされるぞ…。なら…)
「虚実統合で魔術を実にも出来るのか?」
リン「もちろん」
元「なら…肉体の修復は?」
リン「一時的に、ね。此処から出たらおしまい。それに其処までの時間持たないわよ?だって、虚実統合は現実と空想の区別がついていない時のみ使える。そして今、アイツは天体のものを使っている。要は空想は場を整えるもの。永遠に使うものではない」
元「つまり、アイツがするべき事全て終わったら…虚実統合は使用不可能と」
リン「そういう事!そこの所理解頼む」
元「なら、物質〘エネルギー発生時の物質変動をゼロに〙」
テオス「そうか、なら我も本気を出そうか!〘空想肯定〙」
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元「空想…肯定…」
(大本が、虚実統合とは違う。虚実は、空想と現実を肯定も否定もしない物。だが、空想肯定は実際に何でもあり。これを突破するには…!)
テオス「そうか、」
元「鑑定〘空想肯定〙」
(何処まで空想肯定出来るか、それは重要では無い。重要なのは、空想肯定とは、やつの空想の定義とは何なのか)
ーーー(ざっと見て…奴の空想肯定は、虚の正当化まで。無い物は作れない。アイツが無い物まで正当化出来るなら、俺たちを瞬殺できる機構を作る筈。だがそれをしない、なら、それが出来ないと考えるのが普通!)
テオス(大体の範囲は読まれるだろう。だが、虚、その範囲次第だ。どれを嘘と捉えるか。それで戦局は変わる)
リン(空想肯定か。それすらも嘘なのか、どうなのか)
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元(空想肯定は厄介だ。ならば、その厄介な物を先に取り除くべき!)
「切断『概念切断』」
テオス「威力足らずだな」
元(流石に、スパッと終わるわけ無いか。ならどうするか…この状況を…。)
??「逆算。コピー。『現実肯定』『空想否定』」
元「!?」
(まさかの、コピーから、分析し、その逆の手段で空想否定に至ったと…?)
テオス「まさか」
(ここまでヤバい奴が居たとは…。分析をするとはな…)
??(空想が肯定される。なら、逆の手順で否定される。逆に、空想肯定は現実否定だ。なら、空想否定は現実肯定でもある。今、認められているものを否定するよりかは、現実と言う物を正しいと肯定したほうが楽。なら…)