183話/逆走Ⅱ
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ーーー(おかしい…。うん。この中で誰もが思ってる筈だ。記憶はある。でも肉体は巻き戻されて何故か元の位置にいる。何故だ…?)
何故か
答えは簡単
時間を『巻き戻した』ではない
繰り返させている
故に失うものがない
しかし得るものもない
そして、これは裏の世界
だから、表の世界には、なんの干渉もない
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ーーー（何が…?起きている）
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何をしても無駄
永遠に繰り返し続ける
打開する方法は、無理矢理壊す
この時間逆走を
輪廻を
根底から崩す必要がある
何かを変える
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元(全く…ここも…見た。さっき…ここも記憶にある。うん。バックアップまでは侵略されてない。ならば…この状況を打破するには…）
必要なのは、高火力でも知性でもない
もっと別の
世界を変革する物を
元(厄災…バックアップが侵略されてない、つまり厄災は侵略されてないと言う事だ…。ならば、この世界改変の厄災で…ここら一体を…。)
まぁ、上手く行くはずもなく
理由は、繰り返す
その輪廻を崩すのは難しく
どうやっても、無意味で終わってしまう
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単純に、壊す方法は
同じ事をしなければいい
抗えばいい
それが出来ない
全てにおいて、コイツが世界を統率している
元(統率している…?なら…?創造主のこの厄災なら)
書き換えれるのか
無かった事に
巻き戻せるのか
繰り返しではなく
別の世界線を
作れるのか
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何処まで戻したのか
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テオス「」
元「何故…」
まさか戻らなかったとは…
どうでもいい、
これで出来ないなら、何で出来る
確かに奴は数万回と世界を繰り返しているだろう
だから、俺も数万回と、手を変え、やっていた
それでも何も変わらない
何一つとして
また同じ場所に…
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