176話/理由
⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛「そうだ。お前が居た場所は必ず、何かが起こる。まぁ悪運の方向かな」
元「なんで…そんな…事が…」
⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛「気付かないのか?お前の『瞬間魔術会得』これの正式名称。世界の紀元に言われた、大厄災『呪』そのものを具現化したもの。その名は『厄災理解上昇』。魔術は大厄災である。それを瞬間的に会得するには、大厄災そのものを会得出来るようになる必要がある。何故、あの、??がお前を見殺しにしなかったか。」
元「魔石の大厄災を、会得しているから…」
⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛「そうだ。それに、俺がお前の中に居た。分かるな?お前は今、この世界に置いて、最も危険かつ、最も手がある。それを使わないのか?」
元「……たとえ…コレを乗り越えても、また次がどうなるかは分からない…。それに外には外神が居る。最初から手詰まりだったんだよ…」
⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛「はァ…。モタモタ言わずに、やってこい。お前はその為に託された。それを裏切るのか…」
元「結局…何処に行こうと…これは…」
⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛「解決しないものだろうな。どこまでやっても、お前に救いはない。でもそれは、他に救いが無いわけではない」
元「つまり…」
⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛「助けようと思えば、助けれる。それが終われば、好きにしろ。でも、やることがあるんだろう?お前には。まだ…っと…時間だ。俺も終わりだ。一つ助言を、救いは無くても、得る者はある。たとえ、取るに足りない、小さな事でも。お前に幸福の道は。その為に、俺は託したんだ。それは知っておけ』」
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なんだ
結局は、やれって事かよ
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元「やるしか…無いのか…」
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理由は分からない
だって、納得してないもの
なんとなく言われて
なんとなく、しようと思った
そんな取るに足りない理由で…
これを打破していいものか…
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元「でも、」
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あぁ、だが…
只、やる事はある
別に世界を救うでも何でもない
元の世界に戻る
ただ…それだけだ
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元「まぁ…こっちまで被害喰らうのは、遠慮したいからな。………開けるか…」
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Ⅶの刻終了
次回Ⅷの刻