17話/地獄
元「疲れてんのかな…俺…」
何もいない…
???「お前は地獄を見ることになる。あれを見たからな…」
元「また…何なんだ?」
???「地獄で焼かれろ…」
元「何だ?って、わぁあぁあぁ…」
落ちる。体が。それに焼かれている感じが…
元「はぁはぁはぁ…」
元「夢…か…」
(夢にしては本物みたいな感じがしたな…)
リン「どうしたの?随分と魘されてるわね…」
元「あ、悪りぃ、」
レン「で、調べ終わったのか?村について」
リン「えぇ調べたわ。とりあえず、此処には魔術師が居たのよ」
元「どんな?」
リン「持って居る能力は理想、私と同じ5大能力者ね」
レン「そいつが魔法陣を作ったって?」
リン「いや、それは分からないわ。ただ、理想の能力は考えを具体化されるって能力なのよ。」
元「使い方次第ではとてつもない能力だな」
リン「で、その魔術師が持っていた魔術が蜃気楼なのよ」
元「その恩恵が今も残っていると?」
リン「そうね。おかしいと思ったわよ。何でここの村が襲撃にあっていないのかね」
元「そうなら、ここの魔術師で理想を持ってる奴が居るんじゃ無いのか?」
レン「それなら、ソラが怪しいんじゃねぇのか」
リン「いや、ソラでは無いわね」
元「何でだ?」
リン「魔力の質よ。5大能力者は魔力の基礎となる魔基を持っているのよ。それがソラにはない。」
元「魔基?」
レン「魔力の基盤だ。いわば、ハンダでいえば。魔基は基盤。魔力は信号。魔術線は回路みたいな感じだな」
元「なるほど。じゃあ、俺らに魔基は無いのか?」
リン「えぇ、ただ、その代わり魔基の代わりに魂基を使ってる。」
元「魂の基盤的なやつか」
レン「そうだな」
元「で、誰が怪しいとお前は踏んでるんだ?」
リン「此処にはいないと思うわ。だから、ここから出て街に行こうと思うわ」
元「街か。ようやくだな」
レン「ここからなら、後5日あればつくな」
元「じゃあ、明日出発だ、今日は調べる事があるからな」
リン「わかったわ。いつでも、出発出来るようにしとくわ」
元「あぁ、助かる」
〜
???「あぁ、これは良いな」
??「テメーまたあいつに干渉してるのか」
???「あぁ、これは久しぶりの逸材だからな」
??「一つ聞いておくぞ。」
???「何だ。」
??「どこまで知っでいる。世界について」
???「…さぁな?お前は俺が虫だと分かって居るんだろ?」
??「古い言い方だな。今時通じるやつ少ねえぞ」
???「まぁな」
??「で、どこまで知っでいる?」
???「一人目を探知するところまで」
??「なっ…!誰だ…?」
???「言うか。知りたきゃ調べな」
??「待てっ!」
???「フッ、誰だろうな?」