164話/切断
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元「終わったのか?」
??「あぁ、世界の所有権は俺に移しておいた。後は…」
元「そこにある厄介もの、と」
ーーーー「マジか、気づかれるものなんだな、意外と」
元「誰だ」
ーーーー「何者でも無く。怪しいものでも無いな」
??「嘘付け、神聖持ちだな」
ーーーー「いや、早かったな。まぁ、いいや。お前を殺せば此処の所有権は俺に移ると」
元「名は?」
ーーーー「明かすとでも。」
??「神である以上、神聖発揮に名は必要では?」
ーーーー「そうか。ただ、それは俺には必要ないようだな。神聖持ちが神という必要はない。」
??「そうか。なら消えておけ。」
電撃が流れる
ーーーー「これで、神を倒すか。腰抜けも良いところだ。」
元(那岐払ったのか…コイツ)
ーーーー「技を払っただけで、これか。悪いが、我々はあの神とは別の要件の『外神』の類なんでね。銀河クラスのエネルギーは扱えるとも」
元「外神…」
??「それにしては、随分と弱そうだけどな」
2発目を打つ
ーーーー「抵抗するなよ、お前が本気を出そうが意味は無いんだよ」
元「何が目的だ」
ーーーー「さぁ?この星の蹂躙だな」
??「質量の類の能力か」
ーーーー「しょぼいなぁ…内神みたいに、一つの概念を支配してるんじゃないんだよ。我々は星クラスの神だ。その中でも上の系体を超えた、銀河クラス。銀河そのもののエネルギーを司る」
元「ほぅ?随分と大層だな」
??「その通り。コピーしても、カスみたいな力しかないのに大口叩きやがって」
ーーーー「外界切断」
元「は?」
ーーーー「さて、残念!馬鹿みたいな話に釣られたな。お前たちは此処から出れない。外との繋がりはもう断ち切れた」
元「お前!」
ーーーー「鈍いなぁ。ま、この星も蹂躙するさ。アイツの二の舞にはならないからな」
??「っ…!」
ーーーー「馬鹿が。無能無能。消えておけ、下等霊長類。霊長の名を名乗るのも憎らしい害悪の寄生虫」
元(バックアップは…無い…?だと…?)
??(コピーが…消えた…)
ーーーー「言ったじゃないか、外界との繋がりは消えた。この世界には厄災能力も残っちゃ居ないんだよ!」
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ーーー「嫌な予感がする…」
??「どんな?」
ーーー「何か…途轍もない事を神がしてる気が…」