160話/前世界Ⅰ
??「どういう意図か…難しいな。強いて言えば、仕事か…」
ーーー「単独の目的は?」
??「なんだ。分かってんのか」
ーーー「有るのか」
??「もちろん。じゃねぇと此処まで面倒くさい所来ねぇよ」
ーーー「面倒くさい?」
??「そうだな。厄災保持者3名に、前世界の拡大者1名。こんな所に来るか?普通に」
ーーー「前世界の拡大者?」
??「あー、何もねぇ。何もねぇよ。それ以上深堀するな」
リン「答えてもらおうか」
??「脅しか?」
リン「襲撃してきたんだし、そのぐらいわね」
??「あーあ。面倒くさい。来なきゃ良かったよ。本当に」
リン「で、前世界の拡大者って」
??「文字通り、前世界の物を持ち込んできたものだよ!それ以外にあるか。前世界をこの世界に広げる者って意味だよ」
リン「それが、ここに居ると」
??「さぁ?それはどうかな。まぁ、隠しても仕方ないっちゃ、無いがよ…」
ーーー「目的はなんだ?」
??「簡単に言えば、前世界の調査だよ。まぁ、アイツを使えばなんとかなったかもだけど…」
ーーー「では、もう一つ。前世界とは」
??「それは禁忌だ、そこには触れるな。システムでさえ嫌ってる物。そして…拾壱王が、唯一使わない5大厄災」
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??「あー、時間が…」
元「何で、こんなにも面倒くさい、石の姿とは…」
??「それな」
元「なんか理由みたいなのは?」
??「俺は、学者でも何でもないんで、知らないな」
元「知識としては?」
??「与えられる必要が無かったから、与えられてないな」
元「なんと言う…」
??「まぁ、地道に探していけば良いさ」
元「それにしても、何で探してるんだっけ…」
??「世界崩落しかけてるから、それを止めるために、世界形成してるエファアルティスを探して、固定しようとしてると」
元「何を?」
??「概念を」
元「なるほど、分からん」
??「それは、あんまり触れるな。仕組みとかは、どうするか分からないけど、その機械だけ持ってるから」
元「アレ…科学じゃ…それ…」
??「魔術的な何かでやったのよ」
元「うわァ…適当…」
??「あまりそこら辺はノーコメントで」
元「それにしても、本当に有るのか?」
??「無かったら、詰みなんだけど…」
元「壊されてるとか」
??「まさか、そんな訳。フラグじゃねぇから」
元「知らねぇよ。というかよ…一つ、聞いていいか?」
??「なんだ?」
元「5大厄災の内の災眼、三狂魔術、魔神武器、魔術神はなんとなく、厄災感有るけど、前世界って何なんだ?これ」