156話/信用
リン「それか、箱みたいな感じかな?」
ーーー「まぁ、それが一番近いんじゃない?牢屋的な」
リン「まぁ、問題は出れるかどうか…」
ーーー「出れなさそうだけどなぁ。此処」
リン「まるで、エファアルティスの空間みたいね」
??「まぁ、実際それを模写したものだからな。同じだな」
リン「誰?」
ーーー「あー、お前か。Ⅳの座の」
??「そうそう。コピーのな」
リン「村襲撃の!?お前が!?」
ーーー「あー、うん、まぁ。落ち着いて落ち着いて。相手の姿もわからないのに。」
リン「コイツは…」
??「いや、まぁ…死ぬほど恨まれるのは理解済みだ。ただ、あれは私欲ではない。それだけは分かっててくれ」
リン「関係ないわ。一度受けた仕事をやったお前を復讐するのは、問題無いでしょう?」
??「ごめん。問題あるわ」
ーーー「………仕事と言う事か?」
??「そうだな。だから、今は殺さないでくれ。まぁ、どうせこの仕事が終わり次第、死ぬから。気にするな」
ーーー「お前は…」
??「これで終わりだ。あの姿は使わないと思うが…」
リン「いや、殺す。せめて半殺し、いや、もう少し、殴り倒す」
??「すまないが、俺に耐久力は無いので」
リン「え?」
??「………まぁ、待ってようぜ。しばらくな」
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??「馬鹿なやつだ」
元「こっちの方が罪悪感無いんで」
??「悪いが俺にはあるんだよ」
元「え?」
??「とりあえず、はァ……アホかな…コイツは…」
元「はァ!?何がアホだ。お前よりマシだ」
??「まぁ、とりあえず。コイツらは、一掃できたな」
元「じゃあ、何処に行くんだ?」
??「まず、大厄災の死骸の回収だな。その後に、魔石の封印。そしてあいつらの救出に、ついでに神も滅ぼして、概念均衡は、俺がなんとかする」
元「うわァ…」
??「面倒くさそうだな」
元「当たり前だろ…この量を」
??「一日で!」
元「お前、スパルタだろ」
??「そんなこと無い無い。じゃあ行くぞ。さっさと、終わらして、俺もやる事があるからよ」
元「はいはい、分かりましたよ~っと」
??「そういや…」
元「ん?」
??「恨んでるのか?俺の事は」
元「まぁ、それなりにはな。確かに、お前がどれほどの善行をしようが、俺は欠片も許す気はない」
??「まぁ、そうだな」
元「しかし、信用はしておく。信用も無く、恨み続けるなんて、空気感最悪だからな」
??「はぁ…そういうやつか。お前は」
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Ⅴの刻終
Ⅵの刻開幕