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12SOUL 終結  作者: ENJOY勢
1SOUL5節〜魔術崩壊篇〜ーⅤの刻ー
151/258

151話/神怒Ⅴ

元「強制と…」


テオス「その通り。だから滅ぼすんだ」


元「この世界の悪にでもなると」


テオス「そうだな。アイツらは死滅させるべきだ。まぁ…お前も、魔術を得た時点で科学と完全に切り離されているんだがな」


元「何なんだ、この世界は…」


テオス「科学世界と魔術世界の違いを教えてやろう。科学世界は、『発展に神は必要なくなったから、自ら退去した世界』。一方、魔術世界は『発展に神は邪魔となったので、強制的に消滅させられた世界』だ」


元「なっ…」


テオス「まぁ、この世界には神が存在しないのは、絶滅させられたのもある。それが理由だな」


元「絶滅させられた『のも』ある?他にもあるのか」


テオス「勿論だとも。でもそれはあまり、好き好んでする話じゃないからね。教えはしない」


元「とりあえず、神怒は、無理矢理消されたことか?」


テオス「いや、無理矢理消されるは良い。それは構わない。我々の願いは、続く者がいる事だ」


元「なら何故…」


テオス「行っただろ?俺たちが消えたあとも、人間は俺達の概念の残留を使って生きている。これが最悪なんだな。神は消えたが、概念は残ったまま。そして、消した理由もくだらない。だから滅ぼしに来たんだよ。鬱陶しいこの世界を、」


元「何故概念は消えなかったんだ?」


テオス「神が作ったと認識していなかったからさ。誰も…ね、」


元「だから、元からあるものと思われたから、残ったと…」


テオス「そういう事だな。まぁ分かっただろ?この世界は、気持ち悪いんだ。それは分かるだろう?君だって、見たはずさ。あの地獄の夢を、アレはこの世界そのものだ。君はまだ、たどり着いていない、だから間に合うんだよ。今のうちに輪廻から外れたら、何度も死ななくていいってね」


元「断る」


テオス「何故かな?」


元「やるべき事があるから」


テオス「そうかそうか、全く…同類か。いや、まぁ簡単に、抜けたら困るけどね。じゃあ良いさ、君も知ればいい。我々のやっていたことが正しかったと、理解すればいい。じゃあこの夢は終わり。結局誰一人として乗らなかったな。話に、」


元「所詮はその程度なんだよ」


テオス「そうだな、所詮、お前たちの考え方はその程度なんだよ。今生きればいい、何て今後も考えない、馬鹿は」


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