143話/開始Ⅰ
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ーーー「誰も来ねぇ…え、何これ。この中で一人?え、見捨てられた?忘れてるんじゃないのか?これ?」
カルキュア「大丈夫、覚えてる」
ーーー「………」
(誰だ、こいつ…いや、誰って聞くのも失礼だよな、かと言って、誰かも分からないような人を、頼るのは…う〜ん)
カルキュア「マジか、こいつ。鳥頭じゃねぇのか…?」
ーーー「え…っと……誰?」
カルキュア「カルキュア。わかるか?」
ーーー「あーあれか。あの人か。」
カルキュア「こいつ……」
ーーー「で、どうしたんだ?」
カルキュア「彼処にいるのは、神か?」
ーーー「そうだ……な」
カルキュア「あれ、確立してねぇか?」
ーーー「ん?え?は?…えーーっと……え?なんて?」
カルキュア「存在確立してるな。あれ」
ーーー「はぁ!?ふざけるなよ!!なんでだ!?」
カルキュア「厄災。大厄災」
ーーー「あ…」
カルキュア「放っておきすぎたな」
ーーー「まぁ……うん……何とかなるだろ…。ではなさそうだな」
カルキュア「あれを消しても、無意味だな。しかし、神聖は弱めれる。やる価値はあるな」
ーーー「問題はどう潰すかだな……」
カルキュア「大厄災だな。神はこの世界を侵食しているが、その権限はエファアルティスにある。あいつは、世界を塗り替えるしか出来ない。だから」
ーーー「エファアルティスを消すか」
カルキュア「しか無いだろうな」
ーーー「でも…それは…」
カルキュア「慈悲か?今は要らないだろ。それは、偽善だ。世界を選ぶか。一個人を選ぶかだ」
ーーー「っ……」
(優先順位を考えたらな…あぁ…これは…良いのか…この選択で…)
カルキュア「構わないか?」
ーーー「あぁ…。出来るのか?」
カルキュア「この世界で概念崩落を始める。全ては崩れ落ちるだろう、やるぞ?」
ーーー「……頼む」
カルキュア「分かった」
(………………)
その一瞬
殺意を感じた
敵意を感じた
絶対にこの世に居てはならないと、思うほどの
強烈な殺意を
カルキュア「…!?」
ーーー「あ……あれは……」
カルキュア「作動してないぞ!?何故…」
セフ「分からないか、私は、確立した。この世界の歯車になり、生命体として生きる。よって」
ーーー「まさか……」
セフ「この世界は…邪魔だ。消えてもらう」