133話/魔術Ⅶ
エファアルティス「そして、⬛⬛⬛⬛⬛⬛は、⬛⬛⬛⬛⬛⬛で神という概念を消し去った」
??「そうか…」
エファアルティス「これで、神が完全に消えたのは、確定事実となった」
??「神を消すは、他の星の『内神も消す』だろ?」
エファアルティス「その通り。この天体は二度と、神を観測できなくなった。その代償に、この星自体も観測出来なくなったけどな」
??「なんでだ?」
エファアルティス「神が肩代わりしていた、『厄災』の質量…まぁ、星には容量がある。星の大きさでは無く、その星にどれほどの意味があるのか、と言うね」
??「価値が無くなったと」
エファアルティス「その通り。神の消えたこの世、何処に行こうが『果て』が出来た」
??「ん?」
エファアルティス「まぁ、簡単に言えば、魔術世界では『宇宙は無限の質量を内包した一つの概念』である。しかし、それは、『神と厄災と生命体』のバランスで保たれていた。要は、神は世界を広げ、厄災は世界を重くする。生命体はそれに、意味を刻む者」
??「厄災のバランスが崩れて、世界は壊れかけていると」
エファアルティス「しかし、この事は、他の惑星には関係ない話だ」
??「なんでだ?」
エファアルティス「厄災はこの星にしか集まってないのだから」
??「なるほど、そうなれば、自然消滅しないのか?この星は」
エファアルティス「その可能性は、大いにあったが、それをも封じ込める者がいた」
??「誰だ?」
エファアルティス「分かるだろ…人間、いちいち選んで、神にして消し去る。そんな実力がある者」
??「⬛⬛⬛⬛⬛⬛か…」
エファアルティス「そうだな、まぁ、どうせ俺の旅は此処で終焉。なら、1つ言っておこう。彼こそが、この世界、最大の『敵』だ」
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カルキュア「ったく…奴も、所詮は『王』の同類って事か」
レン「っ…」
カルキュア「まだ生きてたか、そろそろ、記憶消してもらわなきゃ困るんだよ。この後、もう一人仕事があるからな」
レン「自己修復は出来るさ……」
カルキュア「………面倒くさいやつだなぁ」
レン「お前は…何しに来た…」
カルキュア「記憶を消しにな。お前の場合」
レン「死ねと?」
カルキュア「その通り。物分りが良くて助かる。そのままくたばってて欲しいところだがな」
レン「何が、目的だ」
カルキュア「俺は、私利私欲で働いてる訳ではない。全てを見据えた上で、殺っているってだけだ」
レン「その上で、何をする」
カルキュア「将来、世界にとっての脅威に成りかねない物を摘みに来ただけだ」