131話/魔術Ⅴ
エファアルティス「それで、ようやく、神と言う空想の概念が、本物の存在として成り立った」
??「なら何故、消したりなんかしたんだ?」
エファアルティス「想像と違ったからさ。本来、神は恩恵を与えてくれる物だと思った。しかし神は『そんな奴に渡す恩恵など有る訳がなかろう』などと言い、人を問題視し始めた」
??「なるほど、」
エファアルティス「そして、その同時期。厄災がこの世界に『確定で存在するもの』と認知されたため、世界のあらゆる場所に厄災が存在した…のでは無い、」
??「どう言う事だ?」
エファアルティス「この世界の厄災は全て、この星に向いた」
??「は?」
エファアルティス「おかしいと思わなかったのか?何故、此処まで不運な星なのかを。大厄災に5大厄災。魔術の祖である⬛⬛⬛まで居る。こりゃあ、裏しかないさ」
??「人に利用されるのを嫌った神がした…ってことか…」
エファアルティス「その通り。魔術や能力はどれほど応用を効かしても、いつかは解読する。それが人間。ならば、厄災と言う未知を放り投げればいい」
??「それで、絶滅すると」
エファアルティス「いや、違う。目的は『人間の地位を落とす事』その為に、瀕死になってもらう必要があったのさ。しかし厄災もそんな簡単には協力はしない。だから、神は一つ、条件をつけて、協力した。『お前たちは用事が終わったら帰れ』っていうね」
??「用事?」
エファアルティス「それは放っておいて。まぁ、これで人間は絶滅危惧種クラスになった」
??「全滅は神聖の消滅になるからしないと」
エファアルティス「そうだ。そこで、神は『世界になろうとする』」
??「まさかの」
エファアルティス「これには、厄災もガチ切れ、神を滅ぼそうとした」
??「それが3度の大戦と。でいい加減3つ目を」
エファアルティス「まぁ、待て待て。で、神は『厄災』を邪魔な物と見なした」
??「自分で造ってそれはねぇな…」
エファアルティス「これだけならいいんだが…コイツラは懲りない事に『神同士で大戦を起こした』誰が一番か、って決めるためにな」
??「頭悪いんじゃない?」
エファアルティス「しかし、これは魔術世界だからあり得たことなんだ」
??「何でだ?」
エファアルティス「人間が『頂点』の世界だからな」