128話/魔術Ⅱ
??「魔術…史実とは違うな」
エファアルティス「そりゃそうだ。厄災は神にも人にも恨まれている存在。言えば消せる存在である。しかし、魔術は神が消したいものであって、人は違う。よって、神と人は決裂を起こした」
??「それが、神滅亡と言われた、三度の大戦か?」
エファアルティス「そうだな、一度目の大戦は、『神位決裂戦』。神が、神としての威厳『神聖』が無くなった大戦だな」
??「状況はどんな感じなんだ?」
エファアルティス「圧倒的に人間の優勢。神は人を決して甘く見ていた訳ではないの。むしろ『滅亡、虐殺』を考えて戦っていた。しかし」
??「負けたのか」
エファアルティス「そうだな、敗因は、人が、神を神として見なくなったからだ。神聖、これは、『神が、神としての地位。神位』科学世界では、意味が違う様な気もするが、神は神位を失う事で、最強では無くなった」
??「なるほど、で、2つ目は?」
エファアルティス「二度目の大戦『魔術概念決裂』これは、人側の大敗だ」
??「そうなのか?」
エファアルティス「あぁ、これにより。他の惑星は『この星の生命を人間と観測出来なくなった』とまで言われた」
??「どう言う事だ?」
エファアルティス「要は、『人間は世界の概念から消されたが、意味だけ残り、存在し続ける』」
??「概念が消えたら、存在の意味も消えるのでは?」
エファアルティス「それは、この世界で唯一、『自発的に魔術を見つけ出した。』要は魔術の素の一つの要素であった」
??「だから、人間は歯車のピースだから、消えなかった。いや、見えなくなってしまっただけと」
エファアルティス「その通り。この闘いで、既に全ての人間は。魔術世界の人間は一人残らず、『観測されないものとなった』」
??「だから、存続し続けてるのか。魔術があるから」
エファアルティス「そうだな。しかし、観測されないのは、他の生命体であって、外神とは話が別だ」
??「それは、後ほど」
エファアルティス「まぁ、しかしこの時点で人類には希望も欠片も無かった。何故なら、意味でしか、なり立てない者だからな」
??「それを覆す大戦があると」
エファアルティス「そうだ、三度目の大戦。世界の終焉を見かけてしまうような闘い。その名は『世界全神滅亡戦線』神がこの世から消え、厄災が取り纏い、人間が世界を支配した世界。科学世界では成し遂げれない物。しかし、科学世界とは別に、人間が人間として、ある物を失った闘い。それがこれだ」