127話/魔術Ⅰ
エファアルティス「何か…ねぇかな。情報が無さ過ぎだ」
??「この世界って、お前が創ったやつと、どのぐらい違っている?」
エファアルティス「結構違うな、概念、魔術、全て」
??「その理由は…やっぱり…」
エファアルティス「大厄災が創った物を、大神災に変えてるからだろうな」
??「神聖は満ちているが、我々に神聖は無いから、常にダメージ食らってる感じだな」
エファアルティス「そうだな…こりゃマズイ。早いところ見つけておかないとな」
??「実際、どうなんだ?」
エファアルティス「何がだ?」
??「神についてだな」
エファアルティス「やっぱり、嫌悪感は抱くわな。消そうとしてきたし」
??「どう言う事だ?」
エファアルティス「あいつらは、『この世界に必要なのは、神』『厄災は要らない』って感じなんだよな、正論だけど」
??「厄災は、まぁ害認定だしな」
エファアルティス「それだけなら、まだ良いんだが、奴らは敵対するもの全てを『害』と見なした、訳なんだよ」
??「それは、あの『外神』か?『内神』か?」
エファアルティス「内神だな」
??「そうか、続けてくれ」
エファアルティス「で、まぁ、この『害』と見なしていた神は、全ての魂を消し去ろうと、一つ策を出した」
??「なるほど」
エファアルティス「それが、大厄災だ」
??「は?厄災を消すために大厄災を作る?」
エファアルティス「その通り、奴はそれで、世界を破壊して、空想の世界を創ろうとした」
??「ならば、それに反発したものが居ると」
エファアルティス「それが、システムだ。奴は大厄災を創るまでは、許したが、世界の破壊は許していない。もちろん、即座にそいつは潰された、いや、潰されかけた」
??「かけた?生きてるのか?」
エファアルティス「もちろん、生きていたと思う、記憶が正しければな」
??「そいつは?」
エファアルティス「もちろん、その頃の世界は、概念が崩落しかけてた、だから記憶も無いんだよ」
??「今と似たような状況か」
エファアルティス「で、まぁ、あいつは世界の全てを、消しされず、型にはめ込まれた者って事だ」
??「なるほどな、そう言えば、厄災って?」
エファアルティス「世界の混沌を引き起こし、魔神を闊歩させたもの、『魔術』、世界に存在する、大厄災に入っている。⬛の大厄災だ」