114話/厄災適正Ⅲ
エファアルティス「ノイズ…もか…」
ーーー「そうだな。基本的にあれは、神が『存在を認めて欲しい』という感情だけで、発生しているものだ」
エファアルティス「大厄災との関わりは?」
ーーー「大厄災の目的は神の存在を許さない事。神の目的は『自分達以外が頂点なのが嫌』だから、他の生命を滅亡させる事」
エファアルティス「それやったら、神消滅しない?普通に、生命から認識される事が存在意義じゃないのか?」
ーーー「いや、違う。確かに、この選択は神そのものを弱体化させるものだ。しかし、失われるのは『神聖』と言う概念のみ。これなら、神は例え人の地位に落ちようが、【生きていられる】。これは、存在すら許されない神にとってはいいものだ」
エファアルティス「そうか、」
ーーー「しかし、勘違いはするな。この話は、あくまで『魔術世界』のみ。此処の世界のみの話だ。科学世界ではまた違うさ」
エファアルティス「じゃあ、このノイズは神が原因と?」
ーーー「そうだな。存在を証明するための物。」
エファアルティス「何故?消滅したのでは?」
ーーー「何、驚く事ですらない。大厄災と同じだ。」
エファアルティス「!?」
ーーー「原理は同じだ。何か、あやふやでも存在があれば作れる」
エファアルティス「なるほどな…」
ーーー「大厄災が目覚めたのはそれのせいでもある」
エファアルティス「は?」
ーーー「基本的にお前は異例だが、他の大厄災は基本的に存在抹消されてるから、そこまで凶器ではない。しかし、神が復活し、その影響で大厄災まで活性化したのなら」
エファアルティス「とんでもなく、マズイことになる…か…」
ーーー「今回は、セフ…奴がそうだ」
エファアルティス「あいつか…」
ーーー「そうだ。あれが、この世界の、いや、此処ら一帯を消し飛ばす神。『大神災認定【宝権[混乱奈落宝権]』世界の大厄災と対とするもの『大神災』これが、『大厄災』を引き起こした元凶だ」
エファアルティス「厄災能力と真髄により、神となるものか」
ーーー「いや…もともと、奴には神聖があった。それも影響しているだろうな」
エファアルティス「ならどうする…っち…もう消えてやがる。あの野郎ッ!」
〜
元「っ…どうする…」
???「待て!進むな」
元「なん…だ…」
???「世界が…崩落する…」