111話/疑似Ⅱ
厄災能力
システムが創ったプログラムの一種
その中でも、プログラムが魂と融合した姿が厄災能力である
本来の厄災能力の出力は1%にも満たないが
真髄
この能力により数割の開放が出来る
厄災能力は持っているだけで、世界を沈めるほどの能力であり、
世界を改変する能力でもある
世界を記録する
世界を直す
世界を守る
世界を壊す
世界を歪める
数多の能力
それぞれの特性は違えど、全て元を辿れば同じである
ならば?
厄災能力は1%
それは
セーブ
バックアップ
バグ
これらは厄災能力の一部である
つまり、厄災能力を全て開放してしまうと…
疑似システムを得れる
それが厄災能力の真髄である
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セフ「観測『電子観測』」
レン(…厄災能力の真髄か…マズイな…)
セフ「どうした?これで終わりか?」
レン「何がだ?」
次の瞬間
空中に球体が出来る
太陽?
恒星?
いや、
魔力が高密度な球体
当たれば蒸発
または
存在消滅
どちらにせよ、魂消滅は免れないだろう
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レン「っち…ありゃ、マズイな。〘龍王化絶炎〙」
セフ「電子分解灼熱砲」
レン(まともに受けようとするな…逃げろ…何処だ…何処がいい…」
セフ「落下」
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元「何もねぇな…」
???「そんなことは無いだろ、此処は大厄災。少なくともアレはある」
元「魔石か?」
???「それもだが…って…逃げろ!敵襲だ!」
元「なっ…」
そこに見えるは一つの星
灼熱
絶対危険
それの集合体のようなもの
元「マズいだろ…ありゃ…」
???「いや…何より…星クラスで操っている…相手は…」
元「魔力封鎖されてるな…」
???「流石に傍観者は入れないと…か」
元「それよりも、アレの威力は?」
???「マズイ!此処ら一帯も消し飛ぶぞ!」
元「はぁ!?」
???「って」
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遅い
遅すぎる
何をやっても
崩すにも
壊すにも
創るにも
何もかも
全て
遅すぎる
全能力が揃うのも
真髄に辿り着くのも
全て
全てな
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エファアルティス「いい加減分かってきただろ、その肉体では無謀という事が」
管理人「確かにな…なら、」
ーーー「この肉体ならいいか?」
エファアルティス「っ…!」
ーーー「概念崩落」
エファアルティス「まさか…」
ーーー「さてと、本来内部から外部を崩すが、今回は、外から喰っていく。どちらの方がいいのか」
エファアルティス「待て!」
ーーー「遅かったな。さて、一つ教えてやろう。システム。本来の事を」