109話/悪夢
レン「大厄災顕現か…」
リン「考えたくは無いけどね」
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元「で…どうなってやがる…」
???「エファアルティスによる大厄災だろうな」
元「大厄災か…それについて教えてくれ…」
???「大厄災か…『大厄災』は世界が認定した20の厄災トップクラス。5大厄災との違いは、5大厄災は頑張れば習得出来るもの。でも、大厄災はどれだけ努力しようが実物を得ないと絶対に到達出来ないもの」
元「20もあるのか…」
???「そのうちの、5つは見つかって保管済み。一つは今回の概念崩落に使った。と言うか欠片だな」
元「欠片?」
???「あぁ、元は一つの魔石で、それを割ったのがあれだ。だから本来の威力より劣っている。だからこの悪夢は取り込まれない」
元「悪夢…これも大厄災か?」
???「そうだな。『大厄災【悪夢を持つ者】〘εφιάλτης〙』通称エファアルティスと言われている。」
元「エファアルティスか…」
???「そいつについては知っているのか?」
元「あんまり知らねぇな」
???「そうか…なら話すまでもないな。自分で知れ」
元「…」
???「とりあえずだ。そして見つかっている大厄災は『Ⅰ、ⅩⅢ、ⅩⅤ、ⅩⅥ、ⅩⅩ』は確保、そして『Ⅱ』これが今回の大厄災だ」
元「何故この様な事をした」
???「そうか…そこに疑問が行くか。まぁ、慌てるな。いずれ知る」
元「何故誤魔化す?」
???「誤魔化してなんかいないさ。あくまで、今は知る必要がない、どうせ知るんだから」
元「っち…で、大厄災か。止める方法は?」
???「そもそも、大厄災は魂を媒体とした物だ。」
元「?」
???「感が悪いな、要するに、対消滅しか手が無いって事だよ!」
元「対消滅…」
???「魂は本来融合するが、大厄災は別だ。魂を反転させたようなものだからな。対消滅が一番の解決策だ」
元「なら…」
???「分からねぇけどな。誰が死ぬかとかは」
元「お前!」
???「残念だが、これが現実だ。諦めろ」
元「…仕方ねぇ、とりあえず探すか…」
???「そうだな…」
元「あと一つ」
???「なんだ?」
元「お前らは予想してたのか?この事態を」
???「してたら、大厄災は使ってねぇ。予想なんかしてたかよ」
元「そうか…」