107話/空間歪化装置
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刻
刻む者
刻み続ける物
それらの原点にして頂点
そして、
概念崩落の元凶であり、根源である
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元「ブラックホールみたいなの、消えねぇな…」
???「ブラックホールじゃねぇのかもな」
元「そうだな…まるで、『空間歪化装置』」
???「何故知ってる?」
元「何がだ?」
???「古代遺物のだ。そしてその中でも『異化遺物』そうだな、世界の摩訶不思議みたいな物だ」
元「それに該当するものが『空間歪化装置』なのか…?」
???「そうだな…まぁ、真偽の確認は出来ねぇが…」
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管理人「…脆いな。」
セフ「こちらも、開始するまで予想10分ですね、」
管理人「だそうだ、どうする?」
?「消す…のみだ」
管理人「その肉体で?無理無理、諦めな」
?「それで諦めると思っているのか!」
管理人「無駄なんだよ。セキュリティの管理人『カルキュア・ゼルロイ』」
カルキュア「…」
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???「っち…まだか…」
元「何がだ?」
???「魔石の稼働停止だ…いや、マズイ!稼働停止は」
元「何がだ?」
???「今の崩落は、下からの重力と上からの魔力で保っているんだ!下からの引き寄せが無くなったら…」
元「崩れ落ちるというのか」
???「そうだ…」
バキ…
元「は…?」
???「マジかよ、此処まで薄いって…事は…」
そう
地面が割れる
その厚さは
1センチ
それ以下だった
元「これなら下手に動けないな…」
???「いいか…絶対に地面に魔力を入れるなよ…崩れ落ちるからな」
元「…っ…」
!
???「下がれ!」
元「え…」
グサッ…
元「な…」
ー「あーあ、こんだけか〜。つまらねぇな」
元「お前は…」
ー「おっと…?生きてた感じ?流石。ゴキブリの様な死ななさ。強いね〜」
元「誰だ…!」
ー「分かるはずだ。メトル、『Ⅲの王【空想概念王】』の末裔だ、この世界が保っているのは、我らの空想のおかげ」
元「拾壱王か…」
メトル「正解〜。頭はあるんだねぇ〜。でも、遅い」
グサッ
元「ガハッ…」
メトル「この処理は早く終わるわね〜。さてと、潰すか…混沌を呼ぶ忌まわしき【概念切断の空】を」
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エファアルティス「見つかったか?」
??「ねぇな…」
ジン「本当あるのかよ…」