103話/意味
エファアルティス「ったく…元の真下から崩れ出すとは…」
元「何が起きてるんだ?」
エファアルティス「さっきも言ったように、概念崩落が起こっている」
元「概念崩落か、具体的には?」
エファアルティス「ま、その話は概念からだな。この世界の概念の定義は、『意味があるか無いか』だ」
元「この世界?別世界は違うのか」
エファアルティス「その通り、平行世界だろうが、異世界だろうが、概念の定義やら、法則、物質は全て違うんだ」
元「何故?」
エファアルティス「ルール?的な感じだ。ま、ゲームで例えたら、全てプログラムが同じでは無い、だろ?」
元「まぁ、そうだな」
エファアルティス「それにより、この世界には、概念が物質を作っている。そして、その物質から、概念、つまり必要性が無くなったら、自然消滅する」
元「!?」
エファアルティス「言ったように、意味の無いものは必要無い、つまり消滅する。それが地殻で起こっている。意味消滅ではなく、概念消滅による意味消滅。連鎖で起こる物質消滅。そして、世界消滅。これが一連の流れだ」
元「はぁ!?」
エファアルティス「そしてだな、概念が消える。と言う事が起これば、その周りの概念も、巻き込まれる。空間歪だな。そして、周りの概念も消え、消滅が始まる。それが今、起こっている事だ」
元「じゃあ、街一帯が消滅するには…?」
エファアルティス「10時間…か、」
元「はぁ!?速っ!」
エファアルティス「しかし、それまでだ。そこで概念消滅は止まる」
元「何故??」
エファアルティス「魔力質が変わるからな、そうなれば、概念消滅で起こる、概念消滅も困難になる。まぁ、推測だが、多分止まるだろ」
元「適当な奴だな」
エファアルティス「とりあえず、一刻も早く、逃げなくてはな」
元「飛んで逃げるは?」
エファアルティス「無理、これそこまで強くない。即席で作ったやつだからな」
元「なんで、即席で肉体錬成出来るかなぁ?」
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ジン「で、何だ。此処までするって事は、それなりの覚悟はあると」
??「もちろん。無けりゃしないさ。さてと、」
ジン「なっ…!」
??「これを使うか」
立方体のブロック。黒で所々罅が入ってる、その罅からは蒼い光が出ていた
??「厄災実態化。概念厄災」
ジン「何…!」
??「さて、滅亡だ。極零の末裔」