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神話に初めて降った雪 (視覚詩風)
縦読み
移ろう心。
舞踊歌を遠く直射、風果てで終止
春に逝く定め、野に吹く耳慰。
結ぶ六花の晶は緩み、体をさらう。
殻読み
春風と舞う移ろう心、心を射止め。
春の結晶体、体を攫う海の慰め。
縦読み
浮世の雲、舞歌半紡。
時を繋ぐ波状の須臾。
冬を願う姫、望み叶わず。
結を契りし晶と絡み、体を分かつ。
殻読み
冬波と舞う浮世の雲。雲紡ぐ夢。
冬の結晶体、体を分かつ。
罪静め。
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見た目でも楽しめる詩、視覚詩。
今回は雪の結晶をイメージして、六角形にしてみたよ。
縦でも読めるし、外側を上から下へと読む事も出来るんだ。
雪が春に消えてしまう感じが出てるかな?
題名は、『神話に初めて降った雪』。神話に降る雪は、きっと形にも意味があるんだと思う。