Prologue
-これを読んでいる皆さんの多くは異世界モノの物語をたくさん見てきたことだろう。異世界は素晴らしい。誰でも魔法が使えたりだとか、ドラゴンや魔物がいたりだとか現実ではあり得ないようなことが当たり前のように起こる。誰だって異世界へ転生してみたいし、なんなら物語の主人公になってみたいだろう。転生したらその世界で1番強かった、なんていうのは異世界モノのセオリーでありみんなが憧れるものだ。そんなわけでこの物語は転生したら異世界で1番強くなってしまった少年の"友達"のお話-
「...ぃ、おーい、おーーーい!!」
誰かが呼んでいる。顔をあげると友達のユウマが僕をにらんでいた。
「..ん、なに?」
「ったく。さっきからずっと呼んでたんだけど。」
「あ、ごめんごめん。集中してて聞こえなかった。」
「お、新作か!..って今回もまた異世界かぁ。おもしろいけどいつも主人公が1番最強って感じでなんかなぁー。なってみたら楽しそうだけど。」
ユウマとは小学校からの幼馴染でオタク友達である。好きなアニメも一緒だし趣味がとことん合って一緒にいて楽しい。1つ違うところがあるとすると...
「ユウマくーん!おっはよー!今日もかっこいいね❤️」
「お、ユウマじゃん!今日も昼休みサッカーやろーぜ!」
「はい、ユウマさん100点!今回は難しい範囲だったのによく頑張りましたね。皆さん拍手!」
...と見ての通りスポーツ万能、成績優秀、おまけに学校一のイケメンと全てがそろったハイスペック男子なのである。それに比べて僕は全てが普通のザ・モブキャラ。どうしてこんな陰キャオタクと未だに友達でいてくれてるのか不思議でならない。
「なぁ、お前はどーなんだ?異世界、行ってみたいか?」
「そりゃあオタクなら誰だって異世界の一つや二つ行ってみたいでしょ。そんでもってその国を救う勇者とかになれたら。」
「ははは!お前ならなれるかもな!」
「はいはい。なれたらいーね。」
キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。
「おいもう5時だぞ。早く帰ろーよ。」
「待ってまって、今準備するから!」
-家に帰りながらさっき書いていた小説について2人で話した。
「やっぱり異世界に行くなら転移より転生だよね。」
「俺は異世界にどっちでもいーけどな。でも転生だと一回死ななきゃいけないのかー。」
「そーだねー。大体死に方のセオリーは線路に落ちたりとか車に轢かれたりとか。」
「そーそー!電車は怖いから轢かれるなら車だな!」
「信号待ちながらこんな話やめよーよ。フラグたててるようにしか聞こえない。」
「あはは!この信号で轢かれたりして。あ、青だ。」
「そんな都合よく車が来るわけ-」
"プップー!プープーップー!"
クラクションが聞こえた次の瞬間目の前が真っ暗になった。
初めまして、yagyoと言います。名前の由来は本名が
ヤ行から始まるからです。
そんなことはさておき、私の作品を読んでみようと思っていただきありがとうございます。この作品はそのまんまの意味で人生初執筆作品です。なにも分からず書いてみているので似ている作品がありましたら本当にごめんなさい。
一応どうしてこんなものを書こうかと思ったかというと、異世界モノは主人公が転生したり転移したらほぼ絶対にその人がその世界の中心になったりする(もちろん中心にならない作品もありますが)ので主人公が脇役になったらおもしろいんじゃないかと思ったからです。
異世界への個人的な偏見強めで書いていきたいと思っているので気分を害した方、大変申し訳ございません。
これからどんどん偏見が強くなっているので純粋に異世界モノが好きな方にはおすすめできない作品となっております。
またタイトルにある(仮)はわざとではなく真面目にいいタイトルが思い浮かばなかったのでつけさせていただきました。(今後変える可能性があります)
というかもしかしたら続かないかもしれません。作者の気まぐれにご理解ください。
これからもどうぞよろしくおねがいします。_yagyo