少女の話
夜の浜辺で二人。
一人は年端もいかない少女、もう一人はどこか疲れた風貌の男性。
春先だというのに少女は薄着で静かに湾になった向かいの高速道路の明りを見つめている。
男はそれを後ろから声をも掛けずじっと眺めている。
「ねぇ、先生」
澄んだ空気に少女の声が響く。
薄い輪郭の少女が青白い街灯に照らされて振り向いた。
一人は年端もいかない少女、もう一人はどこか疲れた風貌の男性。
春先だというのに少女は薄着で静かに湾になった向かいの高速道路の明りを見つめている。
男はそれを後ろから声をも掛けずじっと眺めている。
「ねぇ、先生」
澄んだ空気に少女の声が響く。
薄い輪郭の少女が青白い街灯に照らされて振り向いた。
今の話 ―3月末日―
2018/01/14 23:20
(改)