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お金持ちになりたいな4完結編

作者: ロミ
掲載日:2026/05/16

数ある小説の中から選んでいただき、ありがとうございます。今回で一応完結です。

前々前作【お金持ちになりたいな】前々作【お金持ちになりたいな2】前作【お金持ちになりたいな3番外編】の続きです。単体でも読めなくもないですが、全作読んでいただいた方が、わかりやすいです。よかったら読んで下さい。


「わあ!何!何これ!」


 朝起きたら、枕の横に、橙色の物体があって飛び起きた。

 橙色で、ツヤツヤしてて、バナナみたいな形。

 まるでう○こ!

 何これ、どうやって部屋に入ったの、まさか私が出したの?


 昨日寝る前は、何もなかったよね。昼間はいろいろあって、彼の実家に泊まらせてもらったけど。手作りの美味しい夕食をご馳走になり。仏壇のある座敷部屋で1人、飾られてる写真を見ながら寝たよね。お酒は自家製梅酒を、勧められるまま・・・うん。わりと飲んだな。

 夜中に誰か部屋に入った?。ん?・・・元々部屋に居た?


 がばっと起き上がり、急いで周りを見渡したが、誰も居なかった。


 ここは彼の実家、縁側がある木造一階建て。座敷は襖で仕切られてるから鍵はない。誰でも部屋に入れるけど、この家には今、彼の両親と、彼、私しかいないはず、ホラー、ホラーなのか。わざわざ幽霊が、橙色の物体だけを枕元に置く?置かないよね。

 26歳で初めて彼の実家に泊まってまで、こんな不可思議な事が起こったって事は、私に関係あるよね。

 私よ、本当に寝ている間に出してしまてないか?思いだせ私。今後の人生がかかっているぞ。


 じーと顔を近づけて、まじまじと観察してみる。


 形はう○だが、臭いは無い。橙色がツヤツヤしているので、本物のう○こではないと願ている。でも色がねー橙色。毎朝トイレで見ている物体と一緒なんだよね。リアルすぎるぞ。


「・・・触ってみようかな」


 手で直接触るのには根性がいる。かといって彼の実家の布団の上においておくわけにもいかない。

 何か掴める物はないかと、周りを探していたら、人の足音が近づいてくる。


「彼女さん、起きてる?朝食できたけど一緒に食べない?」


「!!!!!。はい!今行きます!。」


 やばい!やばい!彼の実家で寝過ごした!早起きして、お手伝いして、好印象を狙っていたのに。起こしてもらうなんて!早く支度しなくちゃ!ただでさえ、突然泊まらせてもらって、迷惑かけているのに、印象がマイナスカンストしてしまう。

 まって、まって、まって、これ、これどうしよう。時間がない、時間がない!


 私は、素手で橙色のう○こを掴み、通勤用バックにそのまま放り込んだ。





 私は現在、自分の実家に居る。

 あれから彼と、彼の両親と一緒に朝食を取り、お暇したのだ。美味しいはずの朝食は緊張で味がしなかった。彼も、彼の両親も落ち着くまで、家に居て良いと言ってくれたが、なかなかどうして、私はそこまで図太くない。付き合って3か月の彼の実家に居候・・・できないよね。


 私の実家は、新幹線で約1時間半、そこから地下鉄を乗り継ぎ、バスに乗り、都会だけど田舎。ひつまむし、手羽先、金の鯱で有名な○○○市の住宅街の一軒家。普通のサラリーマンが35年ローンを組んで建てた家だ。現在、両親と、大学生の弟が住んでいる。

 母は突然の私の帰省に驚いていたが、久しぶりに会えた事を喜んでくれた。

「あー、いろいろありすぎて疲れたよ。やっぱり実家はいいね。落ち着くわー」

「大変だったね、でも、ほんと怪我なくてよかった。今回はどれくらい居れるの」

「会社に有給休暇を10日申請したから、土日を挟んで、実家に居れるのは11日かな、残り3日は新居の準備したいしね」

「ゆっくりできるわね、良かった。何か食べたいものある?作るわよ。食べに行っても良いし」

「お母さんのオムライス食べたい」

「いいわよ。任せて。いつも仕事大変なんだから、たまにはゆっくりしなくちゃね」

 母は、いそいそと、台所へ向かっていった。



 夕食に母手作りの、橙色のオムライスが食卓に並んだ。ツヤツヤした橙色のオムライスを見ていると、

「あ!忘れてた橙色のう○こ!、通勤用バックに入れっぱなしじゃん」

 私は慌てて、通勤用バックの中を漁り、橙色のう○こを取り出した。

 橙色のう○こは、崩れたりせず、私の手の中にある。

 突然、慌てた私を追いかけて、母がやってきた。

「どうしたの慌てて、何かあった?」

 私は手の中にある、橙色のう○こを母に見せたが、「?。何してるの手を突き出して、何か取って欲しいの?」


 母には、橙色のう○こが見えてない!?私の手の中にあるのに!どうゆうこと、橙色のう○こは幻覚?幻?私の妄想?

「見えないの、私の手の中にある、橙色のツヤツヤしたう○こがあるよね?」

「?。う○こ?何言ってるの手しかないじゃん」

 私は、父、弟にも、私の手の中にある、橙色のツヤツヤしたう○こを見せたが、見えていなかった。



 私は、本格的にイカれてしまったのかもしれない。この際、私が排泄したかどうかなんて細微なことだ。

 漆黒のう○こも、紅のう○こも、深く考えることを避けてきたけど、確かに異常だ。異常現象だ。

 今回の橙色のう○こも、何か起こるかもしれない。

 夜、布団に入っていろいろ考えた。う○ことは何か、何処から来たのか、何の為に存在するのか、まーたくわからなかった。でも1つだけ確かなことは、ジップロックに包んで、タッパーに入れて冷蔵庫に置いておけば、何も起こらない事。


 私はさっそく、夜中に台所に忍び込み、橙色のう○こをジップロックに包んで、タッパーに入れて冷蔵庫に置いた。


 そのタッパーを、台所の扉に隠れて、母が覗いているとも知らずに・・・。





 次の日の昼下がり、「ウーウー」「ピーポーピーポー」田舎の住宅街に救急車両のサイレンがこだました。


「どこかで、事故か、事件かあったのかな、近いね」

「ほんとにね、何だろうね、物騒ね」

 私は母と居間でまったりしている。母は今日はパートをお休みしたので、二人みづいらずだ。

「甘いもの欲しくない、何かある?私お茶入れるよ」

「お菓子広場(お菓子が入ってる棚)に、雪の宿があったはずよ」

 私が、お茶を準備していると、ふと、食器水切りラックに、昨日夜、橙色のう○こを入れたはずのタッパーが目に入った。


 え!昨日の夜のタッパーがある。え!橙色のう○こはどこ?何処?


「お母さん、冷蔵庫に入ってたタッパー洗ったの!」

「洗ったよ。中にジップロックしか入ってないんだもん。何でそんなのも冷蔵庫に置いたの?」


 私は、家、外、至るところを探したが、橙色のう○こを、見つけることができなかった。


 無い。何処探しても無い。どうしよう、なくなっちゃったよ。キッチンの排水溝に流れた?橙色のう○こ溶けたんだ。それしかもう、考えられないよ。

 んー。まあいっか。流れたものはしょうがない。排水溝は下水道に流れるし、何処の家から流されたかなんて、わからないよね。






 実家でまったり、有給休暇を消化し、都心に帰る日。

「都心に帰ったら物入りでしょ、お金はあるの?」

「ん-。厳しいかな、何とか政府の補助金が降りて、住む所はあるけど、家具、日用品は自分で買わなきゃいけないからね。引っ越し3回目になると、貯金が尽きそうだよ」



「実はお母さんね、お父さんと結婚する前から、株をやってるの」



「あなたと、弟も株をやってるでしょ」

「やってないよ」

「やってるわよ。手続きしたじゃない忘れたの。子どものころは【ジュニアNISA】で、18歳から【新NISA】。○○○市は前市長の方針でいち早く、児童手当がもらえたから、それを元手に、個別株買ってたのよ」

「手続き?郵便局かな?行った気もする」

「手数料がかかるけど、お母さんインターネットわからないし、昔はインターネットなかったしね。それで、今、石油関連株の伸びがすごくて、今何十倍にもなってるのよ。今後は食品関連株、製薬関連株も伸びていくと思うの。安心して、あなたが小さいころから買ってるから。お金が足りないのなら少し売却すればいいわ」

「株って、長期積み立てで利益出るんじゃないの、売っていいの?」

「大丈夫、あなた、もうすぐ”億り人”よ」


 株の話をする母は、きらきら輝いたいた。なぜなら、母の頭の上に、ツヤツヤした金色のう○こが鯱のように鎮座していたから。







今回は主人公、いつの間にか、もうすぐ”億り人”になります。おめでとうございます。

主人公のお母さん(神の使いではありません)通称:日本のウォ○レン・バフェットです。

座右の銘:稲妻が輝く瞬間を逃しません。

う○ことは:主人公をお金持ちにするために奮闘しますが、空回ります。結果的に、主人公に無償の愛をくれるお母さんが、一番だと知り。頭の上に鎮座しました。

主人公が、う○こを出したかどうかは秘密です。

お付き合いくださり、ありがとうございました。


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