I miss you.
真っ暗闇の夜の中
振り落とされた私は
黒い川岸の
悠然と揺れる原っぱの上
一人、ポツンと
見上げた夜空
お星さまなんて見当たらなくて
視界がいつしか
ブワブワとしてきて
私は堪らず叫ぶ、叫びました。
サヨナラなんて、さびしいよっ!!
でも、何も言わずに行っちゃうなんて、もっとさびしいよっ!!
ねぇ、聞こえてる?
私の声。
金切り声上げて、必死に君を呼ぶ声。
キーキー叫んで
ワーワー泣いて
時々、怒って
時々、悔んで
自分の怒り
君への怒り
でも、結局は私への怒り
君を手放すんじゃなかった
ずっと、リードを繋いでおくべきだったんだ
こんな形で別れがくるなんて
君だけが逝っちゃうなんて
「I miss you.」
君が嫌いだった英語で
わざと伝える
君へと伝える
私の本音
強がりな私の
一瞬の本音
「I miss you!!」
聞こえているなんて思ってないよ
だけど言わないといけない
私の後悔だけが残っちゃう
君の誤解だけが残っちゃう
―――あなたがいなくて寂しいよ。
これからの私だけが歩む人生、
愛しかった君がいなくて寂しいよっ!!
真っ黒な列車。
無賃乗車客を窓から放り投げ
モクモクと煙に包まれながら
漆黒に塗れた
出口の見えないトンネルへと
入っていきました―――
君をのせてね。