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中毒患者IQ2000~転生したのは知能指数に基礎魔力量が比例する世界でした~  作者: 間瀬
Ⅰⅰ 平穏(?)な転生

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3.雰囲気は大事! 女神様の神託その1

影のある(かんばせ)に太陽のように輝く笑みをのせて、彼女はほがらかに名のった。

―――もうこれ、影なんかないんじゃないの?


「聞こえていたかしら?わたくし、女神のアリアフィディーナというのよ。時間も知識もすべてわたくしの手中にある。時間軸を動かすことなどたやすいのよ。」


は、はい、そうなんですね。

って、女神⁉


「そう、女神よ。仲良くして頂戴?」


ちょっと待って。

なに、普通の自己紹介みたいに言い切っているの?

おかしいよ。

そもそも、女神がそんなフレンドリーな挨拶するなんて、威厳もなにもないんじゃないの?


「なくてもよろしい、大変結構。わたくしが女神だという事実は変わらないのだから。それから、わたくしには友達のような存在がいないから気軽に名前で呼んでちょうだいね。」


もういいや。


「じゃあ、本題に移るわね。」


移るのが遅いよ。

というかそもそも、今までのはすべて導入だったってこと?

長すぎでしょ。

話の長い人は、損するよ。


「もう気づいているとは思うけれど、あなたは転生したわ。剣と魔法、ドキドキファンタジーライフの待っている異世界版中世に。」


ドキドキファンタジーライフってのは、誰にでも当てはまることではないのでは?


「余計なことは言わなくてよろしい。」


ピシャリと厳しく言われちゃった。

というか、言ったんじゃなくて思っただけだよ?


なんか、アリアフィディーナの口調も性格も、猫かぶってた?っていうほどさっきまでとは違う気がする。


「き、気のせいです。」


それにしてはしどろもどろだけど。

敬語になってるしね。


「気にしない、気にしない。……コホン。話を戻すわね。」


今逃げたよね、たぶん。


「……。あなたが転生した世界の物理法則は、基本的に地球と変わりないです。ただ、魔法やスキルといったものは、あなたが生きていたころの一般常識でいけば、例外に()()ですね。」


再びの敬語はちゃかすまい。


で、例外に近い、と。

なにそれ。


「基本的に物理法則は守っているものの、瞬間的に新しいものを生み出すなどといったことはザラにあります。」


ふむふむ。


「それから、アンナマリーア・エヴァ・マーガレット・イルメンガルト・レ・ローズモンディット=ル・メゲッティンブルクは、あなたの今生での名前です。」


わたしの……名前?


「あなたはメゲッティンブルク王国ローズモンディット公爵家の次女として生まれました。ローズモンディット公爵家は王国の建国前から存続している、由緒正しい伝統ある名家です。この一族は皆、世界レベルで見てもトップクラスで能力が高く、天才の集う一族と言われています。」


じゃぁ、わたしがなにをしてもあまり浮かないんじゃないかな。

やったー!


「浮くか浮かないかは、言及しないでおきましょう。かわいそうなので。」


なにが言いたいの?

天才がいっぱいいるんだから、浮くわけないじゃない。

むしろ、埋没するんじゃないかな。

イェーイ!


「……。」


な、なに?


かわいそうなものを見るような目で見られた。

解せぬ。


「家族構成は、公爵と公爵夫人、つまりあなたの両親。そして、上から長男、長女、次男、三男、そして、次女のあなた。以上七名です。ラッキーセブンですね。名前は自分で覚えてください。」


いいよ。

というか、普通はそうじゃないの?


「それから、あなたに朗報を差し上げましょう。あなたの家で使われている言語を習得したら、他の言語まで自由自在に使えるようになります。まぁ、その言葉を見聞きしたという条件が必要になりますが。」


ほんと?


「本当です。―――あぁ、そういえば、あなたは目立ってもいいですか?」


いいよ、別に。

研究さえできれば問題ないもん。

そのためにはどんなことでも耐えてみせる。


「では、あなたの安全はわたくしとその眷属、そのまた眷属も使って保証します。スキルなども与えます。随時、必要なものや能力などはすべて用意し、与えましょう。連絡も密に取ります。わたくしたちの総力を持って全面的にバックアップします。」


え~と……ありがとうございます?


アリアフィディーナは美しい顔に極上の笑みをほころばせた。


「そろそろ時間切れのようですね。」


それはわかったけど、敬語はいつまで続けるの?


「一応言っておくと、これは神託というものよ。」


敬語消えた。


「神託のときは敬語を使ったほうが雰囲気出るでしょう?」


あ、そういうことか。


雰囲気を大事にする女神様……ちょっと微妙かな。

私なら、絶対に信仰はしたくない。

目の前にいるから、存在は認めてあげるけど。


「そうそう、原始反射が消失するのは二週間ほどあとの予定です。それから、もし精神的に耐えられそうにないのなら意識・思考と体の感覚を一時的に隔離させることも可能です。」


つまり、二週間後からは好きに体を動かすことが可能。

しかも、メンタル的にくる乳児の行動も記憶に残さないことが可能、と。


「その間にできることをしておきなさいな。」


言われるまでもなく。

時間を無駄にするのはいけないよね。


「では、また会いましょう。」


薄れてゆく意識の中で、ふと思う。


―――死ぬ直前に発見した新しい元素、なんだったんだろう。

研究したいな。

5,6,2024

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