せわしなく秋
暑い。
こんなに暑いのか。
夏が過ぎたというのに。
かき氷を食べていた。
冷たかった。
調和は取れていた。
はやく涼しくなれ!
そう願って寝た。
「ほらほらほらほら」
「ん?」
「起きて起きて起きて!今日デートするんでしょ?」
「そうか」
朝から忙しない。
彼女の秋ちゃんは、いつもセカセカしている。
それにしても、寒い。
昨日までは、夏みたいだったのに。
今は、冬みたいだ。
薄い布団に、絡まりまくっていた。
「なんで、こんなに寒いんだ」
「昨日、涼しくなれって、お願いしたからじゃない」
確かに、お願いはしたけど、極端すぎる。
「私、実は。秋を管理してるというか。秋を牛耳っているというか。そんな感じなんだよね」
「は?」
「だから、私が。秋をすっ飛ばしちゃった、、、、、、なんちゃって」
「まあ、そうだろうね」