表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/30

雪に青サギ 第八話

バレーの試合の描写、大丈夫かなぁ?

まだ、少しだけ続きます。

 試合の時間になると、やたらと僕たちの試合だけギャラリーが多い。転校生と、元女子のエース、今の男子のエースが一緒にやるのだから無理もないかもしれない。ネットを挟んで、挨拶をする。


「手加減はしないからね。」


「お手柔らかにお願いします。大地がいる限り負けませんから。」


拓人と姉さんが隣で握手をしている。お互いに、力をかなり入れて挨拶していた。その光景を見て、左の頬だけあげて、僕は苦笑いをした。


「よろしくね。」


僕の正面にはさやかがいた。すこし見上げる感じになる。


「よろしくお願いします。」


彼女の手を握る。少し厚みがあって、大きいものの、指の一本一本は細くて綺麗だった。彼女は最後に、ぎゅっと力を入れて、手を離した。


「負けないから!!」

僕の周りには血の気が多い人が多くて困る。巻き込まれる方の気持ちも考えてほしい。



 拓人がジャンケンで負けたので、こっちが先にレシーブ。一般的に、サーブ側が失点しやすいのがバレーボールなのだが、それを打つのが姉さんになると話は別。全然サービスじゃない。姉さんの馬鹿力で叩かれたボールは、轟音と共に、絶対に僕の真正面にくる。と言うより、僕だけしか狙ってない。


そんなこと考えていると、いつものルーティンが始まる。エンドラインの右端からゆっくり6歩下がりながら、少しずつボールを地面に叩きつける力を高めていく。6歩進んだら、正面を向いて、大きく一呼吸。自分側に回転をかけて、もう一度、ボールを地面に落とす。反動で帰ってきた、ボールを狙ったところに照準を合わせて、ゆっくり助走を始める。左手1本であげたボールに向かって、弓みたいに体のバネを利用して、全体重と力をボールに。


案の定、僕の真正面にきた。ドライブ回転がかかっていて、おそらく、僕の手前で落ちる。これは、あげるので精一杯。


バンッ。


カッコ悪い音が響いた。準備不足で、コートに入ったため、相手コートにボールが返ってしまった。


「準備不足!!」


「ごめん、ごめん。油断してた。」


「じゃあ、次な。」


「わかった。本気でするよ。」


今度は、僕がルーティンを始めた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  凄く緊迫した雰囲気が伝わって、読んでる側も緊張しました。  サーブの描写がステキ❗  どんな試合になるのか、楽しみ❗
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ