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雪に青サギ 第十二話
短いですが、リハビリってことで、お許しください。
翌日、兄さんのアドバイス通りにしてみようと思った。
「さやか?」
滅多に自分から話に行かない僕が、さやかに話しかけているのに周りがびっくりしてる。
「何?」
少しまだ怒っているみたいだった。
「この前はごめんね。」
「謝ることじゃないし。私の実力不足だし。」
聞いたか兄さん。言った通りじゃないか。
「でも、すごいって思っちゃった自分が1番嫌だった。」
流れが変わったかもしれない。
「だから、今度は私から、勝負仕掛けるから。一本でも私が大地くんから点取ったら、なんでもいうことひとつ聞いてもらうから。」
「いや、前は僕じゃなくて拓人が勝手に・・・」
「いいじゃねえか!面白そうだし、売られた喧嘩しっかり買うわ。」
また、横から拓人が口を挟んできた。
「僕、何も・・・」
「いい度胸じゃん。覚悟しろよ!!」
また、僕は蚊帳の外なのに、僕中心の勝負が起こった。




