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アストロノミー~超新星と呼ばれた十三星座~  作者: リオン・アルバーン
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8等星・走り卒業

授業が終わり、いつもの円形劇場でこの話を烏野先輩にすると笑われた。


「カァーッカッカッカッ!やっぱりな」


そろそろとは思っていたが、まさか初バトルが幌春だったとはなと言う。


「知ってるんですか?」


「まぁな、中等部の狩馬 幌春(かりま ぽろす)、オリオンを尊敬してる後輩だ」


中等部じゃ有名な奴でよ、オリオンに挑む度胸があるくらいだと準備体操して言う烏野先輩。


「オリオンさんは受けたんですか?」


「受けたぜ、幌春の得意な弓道で」


ただ相手が悪かったなと言う烏野、愛救は不思議そうに何がですかと聞き返す。


「オリオンは神と肩を並べられるくらいの、弓矢の使いだ」


当然、幌春は完敗だった。

でもオリオンはいい腕前だった、また相手してくれと言って手を前に出す。

幌春は驚きつつ、はいって嬉しそうに握手してたと話す烏野。


「そんなことがあったんですね」


「まぁ、分からなくはないな、俺っちもオリオンに挑んで負けた身だからよ」


「烏野先輩も戦ったことあるんですか!?」


中学の時に彼奴に挑んで負けたと言う烏野先輩。

ただ...と言って準備体操をやめた。


「彼奴、基本能力を使わず戦うんだ」


「えっ、どうして」


オリオンは半神半人(ヘーミテオス)ってだけあって力も能力も人並み以上神未満だ、彼奴は自分の能力を過信しないところがあると言う。


「能力にあまり頼りたがらない、変わった奴だ」


「誰が変わった奴だ」


その声に驚き、ゆっくりと後ろを振り返ると、オリオンが立っていた。


「居たなら言えよ、ビビるだろ!」


「さぼってないで体を動かせ、それから愛救」


「はい!」


「そろそろ走りを卒業してもらう」


能力が使えない間は体術をマスターしとけと言われた。

確かに、前みたいな事があったら俺は何もできない...


「分かりました、オリオンさんが教えてくれるんですか?」


「そうしてやりたかったが、校内を見回りするから教えられない」


私の代わりに、英理空が教えると言うオリオンさん。

その言葉に体がプルプルと震えてると思ったら、突然大声で叫ぶ五角先輩。


「うおおおおっ、燃えてきたーっ!!」


それに驚いてる俺の横に、烏野先輩が来て小声で言った。


「気を付けろ、英理空は体術が得意だ」


まぁ、加減はしてくれるだろうと肩に手を置かれた。

本当にしてくれるか不安で仕方がない。


「後は頼んだぞ」


そう言ってオリオンさんは行ってしまった。


「愛救少年!俺がしっかり教えてやる!」


分からない事があったら聞いてくれ!と大声で話す五角先輩。


「はい、お願いします」


それじゃあ基本的な型からだ!と言い、教えて貰うことになったのだが...


「はぁっ、はぁっ」


「どうした愛救少年!まだ5分しか経ってないぞ!」


少し教えて貰ってから、一通りやって気付いた、しんどいっ!


「大丈夫か?しんどいなら1つずつでもいいんだぜ」


そう烏野先輩に言われた、でも俺は能力を早く使えるようになりたい。


「いえ、早く型を覚えたいです」


お願いしますと言い構える、五角先輩は嬉しそうにもちろんだ!と親指を立てて言う。

烏野先輩は無理はするなよと言い座っていた。

これは明日筋肉痛だと思いながらも、練習に戻った。

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