5等星・クラスメイト
次の日、俺は学校へ行く前に軽くストレッチして家を出た。
少し駆け足で登校した時、声をかけられる。
「朝から張り切ってるな、少年!」
「五角先輩!」
英理空がジャージ姿で隣を歩いていた。
「なんでジャージ着てるんですか?」
「俺は朝練で走っているんだ!少年も良かったら走るか!」
「えっと、また今度」
そうか!それじゃあ、遅れずにな!と言い、走って行った英理空。
愛救は少しだけペースをあげた。
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学校に着き、教室に向かおうとした時。
「愛救君、おはよう!」
後ろから未央に声をかけられる。
愛救はおはようと返した。
「愛救君、昨日は大丈夫だった?」
「大丈夫だよ、でも、能力の練習するから一緒には帰れないんだ」
約束してたのにごめんと謝る愛救。
「私は、愛救君が能力を使えるようになってくれればそれでいいの」
私じゃ頼りないけど、何かあったらいつでも言ってねと笑顔で言う未央。
「ありがとう、未央ちゃん」
早く教室に行こう!と言い愛救の手を引き、教室に向かった。
そして、周りに居た人たちは思った。
「「朝からイチャつくなよ!!」」
そんなことを言われていたことは全く知らない愛救と未央。
2人は教室の中に入り、授業の準備をしていると。
「お~い蛇好、今日の放課後遊ぼうぜ」
1年生でパーティーやろうと思ってな、参加しないか!と誘ってきたのは同じクラスの定規。
しかし愛救は...
「あ~、誘ってくれてありがとう、でも今日は無理なんだ」
先輩に呼ばれてると言うと、なんだよ~、じゃあ雪星ちゃんは?と聞くと
未央が考えて出した答えは
「誘ってくれて嬉しいんだけど、放課後は用事があって」
本当にごめんね!と言うと、あ~、可愛いから許す!と言う定規
「えっと、ありがとう」
「雪星さん、気を付けてね」
こいつ、雪星さんみたいな純粋な子を狙ってるアホだからと言い、定規の頭を本で叩く望遠。
「いってぇ、本で叩くなよ!」
俺は雪星さんみたいな子がタイプなんだと言うと、再び叩かれた定規。
「あのっ、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ、こんな奴だけど仲良くしてやってね」
「...うん!」
先生が教室に来て授業が始まった
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4時間目の授業が終わり、教科書をしまっていると定規君に声をかけられる。
「なぁなぁ、蛇好、廊下にいるの生徒会の会長だろ」
「えっ、来てるの?」
リュックを背負って廊下を出ると、本を読みながら佇んでいるオリオンさん。
「オリオンさん、どうしてここに!」
「まだ場所覚えてないだろうから迎えに来た」
本を借りるついでにと言い、俺を見る。
「俺すぐに迷子になっちゃうんで助かります」
「困った奴だな」
先を歩くオリオンさんの後ろについて歩く。