4等星・先輩と後輩
最近忙しすぎて更新できませんでした。
ごめんなさい、少し落ち着いたら進めていきます。
教室に戻り、席に着くと教科書が配られる。
「明日は現代文と数学をやるから、教科書無くすなよ!」
HRは以上だと言い、教室を出ていく。
席を立ち、自分のロッカーに配られた教科書を入れ、鍵をかける。
「愛救君、授業楽しみだね!」
「そうだね...あれ?」
何故か廊下にオリオンさんが立っていた。
「オリオンさん」
「あっ、さっきの会長さん」
俺はオリオンさんの元に行こうとすると、先に狼男が唸りながら向かって行く。
「てめぇがこの学園最強だと?ふざけんな!」
お前を倒して、この俺が最強になってやると爪を出して言うも、オリオンは微動だにしなかった。
それが気に食わなかった狼男は爪を振り下ろす。
「オリオンさん!?」
未央は怖くなり目を塞ぐ。
「死にやがれ!!」
バキィンッ
狼男の爪が折られた。
折った人はオリオンさんではなく...
「ここで能力を使うのはルール違反だ」
先程まで熱く大きい声で叫んでいた英理空は、先程とは打って変わって普通のトーンで言い、狼男を睨みつけ殴った。
「ぐはっ...!」
ドサッとその場に倒れる狼男。
英理空はオリオンを見て、怪我はしてないか!?と大声で言う英理空。
それに対して、大丈夫だ、あと声のトーンを下げろと言うオリオン。
「こいつはどうする!」
「ほっておけ、次に問題を起こしたら退学だからな」
昨日の返事を聞きに来たとオリオンさん。
「あの、どうして俺なんですか?確かに能力を使えるようになりたいです。でも、何をやってもだめで───」
オリオンさんに胸倉を掴まれ、額に当たるくらいの距離になった。
俺は驚き離れようとするも、力が強く握られていた為できなかった。
「私はお前みたいな奴は何度も見たが、努力がすぐに報われるなんて単純な考えするなよ」
「っっ!!」
オリオンが愛救から離れると、未央がすぐに駆け寄る。
「愛救君、大丈夫?」
「...大丈夫」
オリオンは去り際に、最後のチャンスだ、昨日の所で待っている。と言い残していってしまった。
英理空はまたな、少年!と言いオリオンの後を追った。
「会長さん、言い方キツくなかった?」
「いいんだ、俺はずっと逃げていたんだ」
前から努力すればすぐに報われるなんて、簡単に考えていた。
勉強とはまた違うんだってわかった気がすると言い、リュックを背負った。
「俺、未央ちゃんの為にも頑張るから」
「愛救君」
「行ってくるよ」
「...いってらっしゃい、無理はしないでね」
あっ、あと狼君をお願いするね!と言い、図書室に向かった愛救。
未央は愛救を見送り、先生を呼びに行った。
______________
図書室
「...」
本を読んで待っているオリオン、すると、扉が開く音に気付き本を閉じる。
「遅かったな」
オリオンの横に立つ愛救
「すみません、あの、さっきの話なんですけど」
俺を弟子にしてくださいと言って頭を下げる。
オリオンは溜息をつき、何を言っているんだと怒り気味に言う。
「誰が師弟関係にしろと言った、ただの先輩後輩が普通だろ」
「てっきり、そういうのかと思ってました」
「そんなわけないだろ」
明日の午後から円形劇場で練習する、遅れるなよと言いその場を去ろうとするオリオン。
「でも授業はどうするんですか?」
「安心しろ、明日は午前中だけだ」
忘れずに来いと言って図書室を出て行った。
「...明日から能力の練習、頑張らないと!」
煩いですよと叱られ、すいませんと小声で謝り図書室を出た。
更新遅くなってしまいますが、よろしくお願いいたします!!