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アストロノミー~超新星と呼ばれた十三星座~  作者: リオン・アルバーン
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3等星・生徒会

次の日、あれから俺はオリオンさんの言葉がずっとループする。

そんな事を考えていたら、全く寝れず登校していた。


「俺の教室は確か1ーβ、ここか」


教室に入る前に一度深呼吸してドアを開ける。

クラスメイトの視線が集まる中、俺の傍に駆け寄ってくれたのは。


「愛救君!おはよう」


同じクラスだったんだよと笑顔で言う未央。

一緒でよかったと安心していると、後ろから声をかけられた。


「おい、邪魔だ」


振り返ると、昨日の狼男が立っていた。


「あっ、ごめん」


「...チッ」


ドアの前から離れると、狼男は舌打ちして中に入り、窓側の席に座った。

よりにもよって、昨日問題を起こした相手と同じクラスだったとは。


「今日は新入生歓迎会があるだって」


楽しみだねと言う未央ちゃんに対して、そうだねと返す。


____


学園内を周り、広すぎて忘れないようにと先生に言われる。

そして、新入生歓迎会が行われる円形劇場の観覧席に座ると、何故か狼男が隣に座った。

他にも席が空いているのに、狙われたかもしれないと内心ビビっている。


「愛救君、円形劇場凄く広いね!」


「そうだね」


俺は二回目だけどと心の中にとどめていると、先生が説明し始めた。


「ここは能力自慢に使われていた所で、自分の星が描けなければ中には入れないからな!」


「星がない人はどうするんですか?」


「専用のカードを作ってもらえるが、ここに能力なしが入ってくるのは滅多にないからな」


他に質問はないか?と聞かれるが、誰も聞かずに終わった。


「そろそろ始まるな、静かにしてろよ」


先生が席に座ると同時に、闘技場内に現れたのはオリオンさんと二人の男だった。


「オリオンさん」


「あの女!!」


俺と狼男はオリオンさんを見て驚く。

未央ちゃんはそんな俺らを見て、不思議そうに聞く。


「二人共知り合いなの?」


「俺を助けてくれた人で、この学園で最強って呼ばれる人」


「何!?」


隣の狼男は驚き、あの女がとグルルッと唸る。

闘技場を見るとオリオンさんはストレッチしていた。


「オリオン、俺たちに任せてくれ!!」


「大丈夫だ、私が話す」


‘これから新入生歓迎会を始めます、まずは生徒会メンバーのご紹介です。’


オリオンがマイクを持とうとすると、銀髪の男がマイクを手にして喋りだした。


「どうも~!生徒会副会長をやってる‘烏野羽白(からすのしゅう)’で~す。こっちはうちの会長、オリオンだ。」


そんでもってこっちは‘五角英理空(ごかくえりく)’と紹介するとオレンジ色の髪の男が前に出る。


「新入生諸君、元気か!俺は元気だー!」


観覧席にまで響く声に驚き、全員耳を塞ぐ。


「煩いぞ英理空、羽白、続けろ」


オリオンの一声で、すまん!と謝る英理空、その後に説明が再開される。


「俺っちたちはこの学園で一番強くてな、特にオリオンが!」


まぁ、かくいう俺っちもつえーんだけどと笑って言う羽白。


「俺も強いぞ!」


英理空が手を挙げて言う。


「そうだな、俺っちの()()な」


急にピリッと空気が重くなり、さっきの男たちがオリオンさんを挟み睨みあう。


「なんか喧嘩しそうだけど、大丈夫かな?」


「やばそうだな」


オリオンは溜息をつき、羽白からマイクを奪う。


「ここでは年齢の幅が広く、理由があって高校に行けなかった人も通う。とりあえず、この学園を楽しむこと、卒業することを目標にしてくれ」


生徒会からは以上と言い、その場を去るオリオン。


「待てよ、オリオン」


羽白たちはオリオンの後を追いかけた。

そして、再び放送が流れ、部活紹介が始まった。


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