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アストロノミー~超新星と呼ばれた十三星座~  作者: リオン・アルバーン
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2等星・目覚めと呼び出し

目を覚まし、ここが学校だと思い出しベットから飛び起きる愛救。

腕を見ると包帯が巻かれていた。


「夢じゃない...はぁ~、どうしよう」


職員室に行って事情を話さないといけないし、未央ちゃん心配してるかもしれない。

そんな事を考えていると、カーテンが開けられる。


「起きた?まさか、気を失うとは思わなかったわ」


「ドジったと言われて、顔に血がついてるの見たら驚きますよ。」


「それはごめんね、あと、今お友達らしい子が来てるわよ」


入っていいよと言われて、ドアが開く

そこに立っていたのは、白髪の女の子____


「未央ちゃん!?」


「愛救君、ごめんなさい!」


俺の傍に来て、頭を下げる。

そんな彼女の頭を撫でる。


「大丈夫だよ、心配かけたね」


顔上げてと言うと、未央は涙目だった。


「愛救君、無事でよかった」


そう言って俺に抱き着く未央ちゃん。

ただ一つ、忘れてたことがある。


「い゛だだだっ、未央ちゃん!腕、腕いだい!」


強く抱きしめられたことで、腕の怪我を思い出した。


「ごめんなさい!?大丈夫?」


未央はすぐに離れ謝る、その二人をニヤニヤして見るサルース。


「何々、もしかして、二人は付き合ってるの?」


その言葉に顔を真っ赤にする二人。


「違いますよ!愛救君とは家がお隣なだけで」


「そうですよ、未央ちゃんとはお隣で」


「あら、そうなの?」


それと、早く先生に事情を話して来たら?と言うサルース。

愛救はそうだったと慌ててベットから下りた。


「サルース先生、ありがとうございました。」


「ありがとうございました。」


二人は急いで職員室に向かった。


______


職員室に着き、担任に事情を説明したら。


「事情は分かった、もう気をつけろよ」


退学が免れてよかったと一安心だったが、担任の一言で俺は驚いた。


「そう言えば、オリオンが蛇好を生徒会室に呼んでくれと言っていたな」


「えっ、オリオンさんが?」


これ生徒会室までの校内地図と言われ渡される。


「案内してやりたいんだが、明日の準備で忙しくて」


分かりました、ありがとうございますと言い職員室を出た。


「愛救君、どうだった?」


「大丈夫だよ、ただ、先生に頼まれたことやらなきゃいけないから、先に帰ってて」


気を付けてねと言い、帰って行った未央。


「はぁ~、どうしよう」


本日二度目の溜息をつき、生徒会室に向かう。


______


「確か此処のはず...」


校内地図には、図書室の奥の部屋と書かれていた。

しかし、あちこち探すも扉が見当たらない。


「見つからない、どこかに隠し扉が在ったりして」


そんなこと考えつつ、‘神と星座について’と書かれた本が目に入る。

何故か気になり、それを取ろうとした時。


「やっと来たか」


後ろを振り返ると、そこにオリオンが立っていた。


「えっと、先ほどはありがとうございました。どうして俺を呼び出したんですか」


「...お前の能力、使えるように手を貸してやる」


えぇっ!?と大きい声で驚いてしまい、煩いとオリオンさんに怒られる。


「すみません、でもどうして?」


「ただの気まぐれだ、返事は明日までだ」


そう言って図書室を出て行ったオリオン。

慌てて後を追い、廊下を出て探すもいつの間にかいなくなっていた。


「俺、今年厄年だっけ」


ただそこで立ち尽くすことしかできなかった。



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