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アストロノミー~超新星と呼ばれた十三星座~  作者: リオン・アルバーン
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9等星・頼み事と保健委員

学校登校中、体は筋肉痛でボロボロ。

昨日、無理してやらなきゃよかったなと溜息をつきながら重たい体で歩く。


「はぁ~っ、どうしよう」


あと3日で能力が開花しないと、俺は狩馬君に...考えただけで恐ろしい。


「何とかして能力を使えるようにしないと!」


こんな時に頼れる人は...


「お願いだ、大上君!」


「なんで俺なんだよ...」


お昼に彼を屋上に呼んで両手を合わせて頼み込むも、怪我させた相手に頼み事をするんじゃねぇ!と言う。

でも時間がないんだ、今すぐに能力が必要なんだっ!


「他に頼める人がいないんだ、俺を能力でボコった借りがあるだろ!」


「それを借りとは言わねぇんだよ!」


オリオンさんは教えてくれてないし、烏野先輩はまだ慣れるまでと言うだけ。

五角先輩には言いづらいし、未央ちゃんに教えて貰うのは気が引ける。


「俺は能力が使えずに、中学生にボコボコに…」


「チッ、仕方ねぇな」


これでも読んで何とかしろと言われ、渡されたのは一冊の本。

表紙には‘能力の基本’と書かれていた。


「これは?」


「能力のことも知らずに教えられっかよ」


俺は戻るぜと言い、行ってしまった。

渡された本を開いて読むと、能力を持つのにある条件が必要だった。

どうやって出すかは書いていないと悩んでいると、チャイムが鳴り出す。


「あっ、昼休み終わっちゃった!!」


遅刻するっと慌てて教室に戻った、大上君に分からないところを聞こうとしたら物凄く睨まれた。


「教えてくれたっていいのに...あっ、今日は保健委員の集会があったんだった」


サルース先生なら能力のこと知ってるかもしれないと考えた。


_______


授業が終わり、未央ちゃんと一緒に保健委員の集会に行こうと捜していた時。

階段近くで大上君と何かを話していた、遠くて聞こえないけど必死に何かを言っているみたい。


「あんな奴のどこがいいんだよ」


俺は言ったからなとキレて行ってしまう大上、そんな彼の後ろ姿を見送る未央。

愛救は未央に近付いて声を掛けた。


「未央ちゃん」


「愛救君!どうしたの」


笑顔で微笑む未央ちゃんに、俺は保健委員の集会があることを話す。

忘れてたと驚いて言う、まだ間に合うから大丈夫だよと言ってあげた。


「よかった、早く行こう!」


先生に怒られちゃうと言う未央ちゃん、サルース先生は優しいからと話しながら保健室に向かった。

保健室に着くと、クラス確認をしていた。


「1-a、居るかしら」


「はい、今来ました!」


全員揃ったわね、それじゃあ説明するからと保健委員の仕事の内容を話し始めるサルース先生。

説明後、俺はすぐに聞こうとした時。


「そうだ、蛇好君と雪星さんと狩馬君は手伝ってくれるかな」


「えっ、はい」


「よかった、生徒がトイレに置き忘れしている物があるかもしれないから」


ゴミ回収も含めてよろしくと言い、渡されたのはバケツと長いトングだった。

それを受け取り、俺たちは保健室を後にした。


「初の委員会仕事、凄い楽しいね!」


「そうだね、狩馬君も保健委員だったのは驚いたよ」


「クラスメイトが用事で行けなくなったので、俺が代わりに来ただけです」


大変だねと言うと、普通の事なのでと返す狩馬。

会話を探そうと考えていると、無理に話題を探そうとしなくてもいいですと言われてしまう。


「あっ、あはは、狩馬君って俺よりしっかりしているから、何を話したらいいかな~って」


何か好きなものってあるのと聞くと、勉強と読書と言う狩馬に、俺はトランプと答える。


「マジシャンは手先が器用な人がプロになれるから、トランプで少しでも手先を器用にして医者になれるかなって」


「医者になりたいんですか?」


うん!俺ここに入ったのも半分それが理由と言う愛救、狩馬は俺も医療系に興味があるんですと返した。

これは色々話せるんでは!と思い医療の話題をし始めた。


「この前テレビでやっていた医療のドキュメンタリー、あれ観てやっぱり医者って凄いなって思って…あっ」


俺ばっかり話しててごめんねと言うと、狩馬君はいえ、お構いなくと言う。


「蛇好先輩はどうして医者になりたいんですか?」


その質問に答えようとした時、大上君が目の前に立っていた。


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